特攻隊(とっこうたい)
「特攻隊」とは「兵士が爆弾と一緒に自爆する玉砕攻撃を専門とする航空・水中部隊」です。戦争とは正に命を懸けた戦いですが、必ず死ぬ運命が待っている玉砕攻撃の専門部隊が「特攻隊」です。航空機で体当たりする「神風特別攻撃隊」が有名ですが、他にも潜水艦で体当たりする「人間魚雷」などもあり、これらは爆弾を積んで敵へ突っ込むので必ず爆発を起こして搭乗者の命は消えてしまいます。当時は笑顔で「特攻隊」の任務を果たしたとも言われ、戦争とは人間の心理をそれぐらい極限状態にするのです。
特攻隊の意味とは
「特攻隊」の意味は以下の通りとなります。
(1)正式名称「特別攻撃隊」の略語で、第二次世界大戦下での旧日本陸海軍が爆弾を積んだ体当たり戦法で編成した特別な専門部隊。
(2)旧日本陸海軍の特別部隊が転じて、暴力団・ヤクザ組織や暴走族でリーダーである組長や総長の下に位置してケンカ・乱闘やバイクの暴走行為などで先陣を切る役目となる部隊の事。
「特攻隊」は正式名称「特別攻撃隊」の略語で、第二次世界大戦の最中に誕生した命を懸けて爆弾と共に体当たり戦法をする攻撃部隊です。これは正確には敵の軍艦に体当たりする飛行隊「航空特攻」、小型潜水艇である数人が乗員した「特殊潜航艇」や完全に1人だけ乗った「人間魚雷」の「水中特攻」(海上特攻)を合わせたのが「特攻隊」です。体当たりとなるので搭乗した兵士は自らの命を国の為に完全に投げ捨てる訳で、本来なら兵士といえども己の命を尊重するべきですが、当時の帝国主義である日本軍国主義では搭乗拒否をする事もできず、戦後になってから大きな問題となりました。何よりも「特攻隊」の多くは基本的に若者ばかりで出撃前には精神を高める為に覚せい剤が入ったチョコレートを食べていたとされ、この特殊な環境下での作戦では6000人以上の兵士が命を失ったのです。しかし、この捨て身の「特攻作戦」がアメリカなど敵国部隊に一定の成果を収めて、一説では200隻以上の駆逐艦などを沈めたと言われていますが、その後はアメリカ軍も対策を用いて徐々に「特攻隊」の成功確率も低くなっていきます。通常攻撃では相手にならないので命を捨てる玉砕攻撃になると一時的にしろ結果が出たので、その良い面だけの印象や日本人魂などの名残から戦後になっても暴力団や暴走族などがケンカや抗争などで「特攻隊」や「突撃隊」などを専門用語として使うようになりました。
特攻隊の由来
「特攻隊」は第二次世界大戦末期の1944年10月、「フィリピンの戦い」で初めて導入されその時に「神風特別攻撃隊」が出撃をしてアメリカ軍に成果を上げたので、それ以降は飛行機だけでなく海中の人間魚雷なども動員され一時的ながら効果的な攻撃となったのです。しかし、日本軍にとっては最後の切り札とされる捨て身の攻撃だったので、その結果は若い軍人の多くの命を失いました。そして「暴走族」は1972年に富山県で誕生した不良の若者集団とされ、最初に敵グループに乗り込む集団を「特攻隊」、また彼らが着る刺繍などが入った派手な服は「特攻服」と呼ばれました。
特攻隊の文章・例文
例文1.日本が再び軍国主義に戻っても、今の経済力や軍事力では外国に太刀打ちできず、それこそ時の総理が特攻隊をやるように命じたら、日本大好きな保守層は先陣を切って命を犠牲にしてお国に尽くしてもらいたい。
例文2.イスラム過激派の自爆テロも特攻隊のようなもので、なぜ我が身を大事にしないのか不思議でならないが、彼らの理屈では爆弾で大勢を殺すほど偉大な殉教者で正当化されるようだ。
例文3.暴走族の特攻隊などがバイクを爆音で走行させている姿を見ると、なぜ私人逮捕系YouTuberが道交法違反の現行犯で捕まえに行かないのか疑問が生じるので、弱そうな盗撮男ばかり捕まえて悦に浸らないで本物の悪を得意の格闘技でねじ伏せてもらいたい。
例文4.なぜ自分は常に苦悩を抱えていたのか疑問だったが、特攻隊で命を無駄にした先祖の怨念が乗り移っているとスピリチュアルガイドから助言されやっと気が付いた。
例文5.今年もハロウィンで特攻隊などのメイクをした、今を楽しむが口癖のZ世代が大量に渋谷へ酒を飲むか大声で叫ぶか痴漢をするかスリ目的で集まるのだろう。
「特攻隊」を使った例文となります。
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特攻隊の会話例
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今年で30だけど、俺はまだ若いよね?
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いやー、30というよりも40歳ぐらいに見えるよ。
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そんな事はないって。まだ特攻隊に入れるぐらいの若さだって。
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特攻隊? 特攻隊ってあの戦争の? そしたら皆を指導するベテラン特攻隊員ね。
「特攻隊」の平均年齢は21歳ぐらいという事から、自分の見た目はそれぐらい若いと勘違いする男性とそれを否定する女性の会話です。
特攻隊の類義語
「特攻隊」の類義語には「特攻」「神風」「自爆攻撃」「特殊部隊」「殉教者」「決死隊」「体当たり攻撃部隊」「神風特攻後続隊」「特攻兵器」「水上特攻」「回天」「自爆機」などの言葉が挙げられます。
特攻隊の対義語
「特攻隊」の対義語には「通常攻撃部隊」「通常攻撃隊」などの言葉が挙げられます。
特攻隊まとめ
第二次世界大戦末期、苦戦が続き兵士や弾薬を失いつつある日本軍が最後の捨て身の策として爆弾を積んだ航空機や潜水艦で敵へ体当たり攻撃をするのが「特攻隊」です。日本兵は自らの命を犠牲にして敵を攻撃するのは、国に尽くす最も名誉な事だと教えてきたのですが、それは正に現在のイスラム教徒などの自爆テロと同じで洗脳などによって若者を犠牲にしているのです。