雪月花(せつげつか)

「雪月花」とは「四季を代表する冬の雪や秋の月、そして春の花で風雅な眺めの事」です。美しい自然や景観など全般に仕えますが、それ以外にも美しい女性に喩えたり、日本三景日本三名園で用いられたりします。それぐらい特別であり、類似の美しい自然を表す言葉とも決定的な違いがあります。「雪月花」は存在感が格別なので、だからこそ使い方などが難しかったりするので、その点などを詳しく解説させて頂きます。

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雪月花の意味とは

「雪月花」の意味は以下の通りとなります。
(1)雪と月と花。季節の美しさを称える言葉。
(2)四季を代表する冬の雪・秋の月・春の花から、四季折々の風雅な眺めの事。
(3)四季折々の風物の中で最も風雅趣がある言葉であり総称。
(4)「月雪花」も同義。
(5)「せつげっか」とも読む。
「雪月花」は古代中国の詩人・白居易の詩から誕生した言葉で、要するに「雪と月と花」の事ですが四季を代表する風物や自然美として最大限に称賛している言葉です。同様の言葉は「花鳥風月」「山紫水明」「壮観」「秀麗」など自然の美しさを表現して多数ありますが、これらと比較しても抜き出ているのが「雪月花」です。他の言葉と違って、「東洋的な風雅な心を抽出した概念の集約」ともされ、また「美的生活の基盤」と称されるほどです。これ程まで自然美を称える言葉の中で絶賛されるものはなく、「三種の景物」としても扱われています。「三種の景物」は日本三景日本三名園の事で、日本三景の雪は天橋立(京都)、月は松島(宮城)、花は宮島(広島)で、日本三名園の雪は兼六園(石川)、月は後楽園(岡山)、花(梅)は偕楽園(茨城)です。また、「雪月花」は茶の湯では雪の人が菓子を食べ、月が茶を飲み、花が茶を立てる事でもあります。使い方としては、「雪月花の様に」「雪月花とよばれる」「雪月花を思い出す」といった風になります。

雪月花の由来

「雪月花」の由来は、中国唐時代中期の詩人・白居易の詩「寄殷協律」の「雪月花時最憶君」となります。

雪月花の文章・例文

例文1.若い頃の妻は雪月花と見間違える美しさだったと子供達に説明しても、現在の肥満体型から1ミリも信用していない。
例文2.季節に応じて雪月花を感じられる日本は世界でも特別な国なのだろう。
例文3.病室の窓から雪月花の風景を一緒に眺めるだけで、幸せだと感じてしまう。
例文4.10年振りに再会した彼女は雪月花そのもので、当時よりも色っぽくなっていて驚いた。
例文5.お気に入りの飲食店の女将は美人で雪月花そのもの、店内は風情が感じられ、テーブル席からの絶景も格別で何度も通いたくなる名店だ。

飲食店や景色、綺麗な女性などで「雪月花」を使った例文です。

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雪月花の会話例

  • 質問者アイコン

    今年もまた、この風景を一緒に見れたね。

  • 回答者アイコン

    私は去年見た時から、また来年も一緒に見れるって確信していたよ。

  • 質問者アイコン

    ありがとう。この絶景は雪月花そのもので、隣にも雪月花以上の美人が居るんだから、俺は最高に幸せものだよ。

  • 回答者アイコン

    褒めるのが上手なんだから。ところで、来年はお腹の子と合わせて三人で来る事になりそうよ。

新婚夫婦が絶景を楽しんでいる会話です。

雪月花の類義語

「雪月花」の類義語には、「雪月風花」「花鳥風月」「月雪花」「山川草木」などの言葉が挙げられます。

雪月花まとめ

「雪月花」は文字通り「雪と月と花」であり、そこから日本ならではの四季折々の美しい自然を称える言葉です。美しい月や雪や花などはもちろん、それ以外の夕日や絶景や夜空など何にでも使えます。従って、自然の風物の総称であり概念の集約と言われるほど特別な重みがあり、自然美の最上級な表現の言葉です。

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