CSR(Corporate Social Responsibility)

「CSR」とは「企業の社会的責任という意味で、企業とは利益追求だけでなく環境問題やボランティアなどに積極的に貢献する義務や責任があるとする考え」です。これまでは自分達の企業だけが潤えば、後は世の中がどんなに問題を抱えていてもそれは国や政治や社会の問題であり責任で、我々は無関係という流れがまかり通っていました。しかし、これは特に大企業ならあまりにも無責任であり社会貢献がされていないとする声が年々高まり、そこに環境問題や温暖化などがクローズアップされて持続可能な未来を構築するとして「CSR」への流れとシフトが変わってきています。単に売上を上げる企業より、社会貢献に積極的な企業の方がブランドイメージが良く評価される社会になっているのです。そんな新しい価値観や倫理観である「CSR」の解説となります。

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CSRの意味とは

「CSR」の意味は以下の通りとなります。
(1)正式には英語「Corporate Social Responsibility」の頭文字を取ったもので、日本語訳にすると「企業の社会的責任」となる。
(2)近年一層注目を集めるビジネス用語で、企業とは自社の利益追求だけでなく環境活動やボランティアなどを積極的に果たす役割があるとする考え方。
「CSR」は「Corporate」(企業・法人・集団的)、「Social」(社会的・社交的)、「Responsibility」(責任・責務)の頭文字を合わせたビジネス用語で、直訳すると「企業の社会的責任」となります。一言で「社会的責任」と言ってもあまりピンときませんが、企業とは「利益追求だけでなく社会に積極的に貢献する役割がある」とする考え方が「CSR」なのです。要は自社の利益追求並びに社員や株主だけに配慮するのではなく、さらに社会の為に地球環境を配慮したり地域社会・ボランティアをするなどより大きな立場から貢献する必要があるのです。これまでは国や地方が担うべき役割を企業も果たすべきというのが、昨今の特に先進国を中心とした世界全体の流れなのです。すると企業としては面倒事を押し付けれメリットが少ないようにも見えますが、「CSR」に積極的な企業はイメージがとても良くなり延いてはブランド価値が高まる効果があります。すると大勢の投資家が株購入という形で応援し株価が上昇したり、能力高い人材が就職を希望したり、さらに他企業との連携・提携がスムーズになるなどの好循環が起こり得るのです。当然ながら最近の消費者はこの辺りに敏感なので、同じような商品が店頭に並んでいたら「CSR」に積極的な企業の商品が購入されるので、企業としても現代の流れとして「CSR」を蔑ろにするのは最早無理な時代へと突入したのです。昨今はさらに「コロナ禍」や「SDGs」(持続可能な開発目標)などの新しいキーワードと絡めて「CSR」が使われるようになり、新しい価値観として企業は温暖化防止や脱炭素社会の実現としてさらに大きな役目を背負わされています。

CSRの由来

「CSR」は概念的にはとても古く、1920年代のアメリカが発祥とされます。当時は武器やアルコールなどへの投資を控える運動が教会で起こり、それが後のベトナム戦争反対や環境問題運動へと繋がっていきます。日本の場合は1956年に経済同友会がCSR決議を行い、その後2000年代に入ると地球温暖化などの問題から世界規模で再び「CSR」が注目をされるようになりました。

CSRの文章・例文

例文1.高校生の娘が授業でCSRを習い、環境問題にも関心を持つようになった。
例文2.中小企業にとってはCSRはコストが掛かるデメリットもある。
例文3.大企業は積極的にCSRを取り組んでいるが、具体的な成果と問われたら返答は困るのではないのか。
例文4.結局のところ成長を遂げている企業はCSRに積極的になれるが、経営が厳しい企業はCSRどころの騒ぎではない。
例文5.我が家でもCSRについて話し合った結果、週末は地域のボランティア活動に参加する事にした。
主に企業での「CSR」についての例文となります。

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CSRの会話例

  • 質問者アイコン

    最近のテレビCMって何かエコっぽいのが増えたと思わない?

  • 回答者アイコン

    そう言われたら、地球環境を大事にしましょう的なメッセージのものが増えたわね。これってエコやCSRの影響なのかしら。

  • 質問者アイコン

    絶対にそうだって。国民をコントロールする為に環境に配慮しているものばかり見せて洗脳するんだよ。

  • 回答者アイコン

    でも、環境問題を真剣に考える切っ掛けとなるなら、こういう洗脳の仕方もありじゃないの?

夫婦が環境問題を意識させたCMについて会話をしています。

CSRの類義語

「CSR」の類義語には、「CSV」「企業倫理」「SDGs」「サステナビリティ」などの言葉が挙げられます。

CSRまとめ

「CSR」は最近注目を集めるビジネス用語で「企業の社会的責任」の事です。企業とは利益追求だけでなく、環境問題やボランティアなどを積極的に配慮する必要があるとする考えで、今では持続可能な社会を構築する「サステナビリティ」や「SDGs」などと絡めて人々がより良い未来を構築するキーワードとなっています。

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