ありがた迷惑(ありがためいわく)
「余計なお世話」という言葉が、まさにこれと全く同じような意味を持つ言葉でしょう。感謝と迷惑さを同時に感じたような意味を表す言葉となっています。
頑張り屋ではあるけども、人の気持ちをうまく汲み取れない人ほど心当たりがある言葉かもしれませんね。
今回はそんな「ありがた迷惑」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
ありがた迷惑の意味とは
「ありがた迷惑」とは、ありがたいという思いと迷惑だ、余計なことを、といった不愉快な感覚が同時にあるようなことをされた、またそのような状況において用いられる言葉となっています。
ありがたいという言葉の後に迷惑という言葉が付いているため、どちらかと言うと不愉快に感じた気持ちの方が強い意味を指し示す言葉となっています。
ありがた迷惑の由来
「ありがた迷惑」というこの言葉。この言葉がいつから使われるようになった言葉なのか、明確な語源は不明ですが、これと似たような意味を持つ言葉として「情の罪科(なさけのざいか)」という言葉があり、これが用いられたのは1638年、江戸の時代であることから、こういった概念の言葉は江戸の時代から既に扱われるようになっていたと考えられます。
ありがた迷惑の文章・例文
例文1.隣の席のAさんはよくありがた迷惑なことをする。
例文2.手料理をもらった。申し訳ないけどありがた迷惑だ。
例文3.ありがた迷惑。彼のやったことが原因で余計に時間がかかりそうだ。
例文4.部長はありがた迷惑なことばかりされる。
例文5.ありがた迷惑なことばかりしていた彼だったが、段々人の気持ちをうまく汲み取って行動することができるようになってきた。
ありがた迷惑という感覚は、誰しも持たれたくないものですね。
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ありがた迷惑の会話例
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この間、彼女によかれと思ってやったことが裏目に出てしまいました。
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ありがた迷惑になってしまったんですね。
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プレゼントを買っていったんですが、それが全く好みじゃなかったみたいで。
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まあ、一つ勉強になったと思えば。
ありがた迷惑というのは、人によっては何がそうなるのか経験しなければわからないものとも言えるかもしれませんね。
ありがた迷惑の類義語
ありがた迷惑の類義語としては、「余計なお世話(よけいなおせわ)」や「親切の押し売り(しんせつのおしうり)」などの言葉が挙げられます。
ありがた迷惑まとめ
よかれと思ってやったことが空回り、「ありがた迷惑」に受け取られてしまうような出来事は、色々なものとの関わりが増えるほど比例して増えていくものであるかもしれませんが、自分のしたことがありがた迷惑に受け取られてしまう機会が多い人ほど、ではどうすればそうならないのか、身をもって理解するためにそういった環境に飛び込んでいかなければいけないものなのかもしれませんね。