おむつハラスメント(おむつはらすめんと)
近年、様々な環境や状況によって生まれるハラスメント行為がたくさんあります。こうしたハラスメント行為は考え方や価値観の違いから無意識的に起こってしまうケースも少なくありません。今回は育児をする上で半数以上の女性が経験し、悩んだことがあるという「おむつハラスメント」という問題について詳しくご紹介をしていきたいと思います。
この記事の目次
おむつハラスメントの意味とは
「おむつハラスメント」とは、子供のおむつ離れが遅かったり、出来なかったりすることが原因で、近親者などから受けるハラスメント行為を指します。
具体的には「おむつ離れができないのはあなたが原因」などと、子供のおむつが外れないのは親である自分の教育が原因かのように責められたりするケースがあります。
おむつハラスメントの由来
「おむつハラスメント」という言葉は、2015年頃に生まれたとされている言葉です。
当時、トイレトレーニング中の子供がいる母親を対象にしたアンケートでは、近親者や配偶者などから嫌味や責められることによって早くおむつを外さないといけないというプレッシャーを感じていると答えた人が半数以上にものぼりました。
従来、おむつというものは、早く外すべきだという風潮があり、昔は今よりも厳しいトイレトレーニングがなされていました。しかし、現代では、無理やりにおむつを外すのではなく、子供のペースにそって見守っていくという考え方が広まりつつあります。
こうした考え方の違いから、ハラスメント的な言動や行動などが起こってしまうのです。
おむつハラスメントの文章・例文
例文1.幼稚園によっては、おむつ離れを入園条件にしているところもある。
例文2.夫の母親に子供のおむつがとれないことを責められ、おむつハラスメントを受けた。
例文3.おむつハラスメントに屈せず、親子のペースでトレーニングするべきだ。
例文4.子育ては母親が行うものだという考え方から配偶者によるおむつハラスメントを受ける女性も少なくないようだ。
例文5.近親者は、おむつ離れに対するちょっとした言動がおむつハラスメントに繋がることもあるので、黙って見守るべきだ。
おむつハラスメントによるプレッシャーで、おむつ離れが早すぎると子供身体機能に大きな影響をおよぼす可能性もあります。
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おむつハラスメントの会話例
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僕たちの子供がいまだにおむつをしているのは、君に問題があるんじゃないか?
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わたしは子供のペースに合わせてトレーニングをやっているの。おむつを外すのは早すぎても良くないのよ。
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でも、周りの子たちはすでに外れている子が多いじゃないか。
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あなた、何もしていないのによく言えたものね。立派なおむつハラスメントよ。
この会話は夫によるおむつハラスメントの事例です。
おむつハラスメントの類義語
「おむつハラスメント」と関連する言葉には「マタハラ」「セクハラ」「パワハラ」「モラハラ」などがあります。
おむつハラスメントまとめ
今回は「おむつハラスメント」という言葉について詳しくご紹介していきました。
子供の個性を尊重して1人1人のペースに合わせて成長を見守っていくという考え方は、多様化が進む現代らしい考え方ですね。
しかし、そうはいっても、おむつ離れが遅いことで幼稚園の入園条件を満たせなかったり、運動機能の発達に影響をおよぼす可能性があったりなどのデメリットもあります。金銭面でもおむつ代はかなりの痛手となるでしょう。
こうしたデメリットによるプレッシャーや周囲からのおむつハラスメントに屈せずに、自分たちのペースでトイレトレーニングを行っていくことが大切でしょう。