「お門違い」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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お門違い(おかどちがい)

「お門違い」とは「訪問する家を間違えるや見当違い」という意味です。”お門”は門であり邸宅の玄関の事なので、そこから家の間違いや他の間違いでも使われるようになったと推測が出来ます。昔の言葉ですが、若い人でも会話などで自然と口から出てしまうのではないでしょうか? そんな「お門違い」について解説をさせて頂きます。

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お門違いの意味とは

「お門違い」の意味は以下の通りとなります。
(1)訪問する家を間違える。
(2)目当てを間違える。見当違いや見当外れ。
(3)専門が違う。専門外。
(4)「御門違い」「御門が違う」も同義。
”お門(御門)”は「天子・天皇の位」「皇居の門」「門」「御殿」、”違い”は「誤り」「間違い」「異なる」となり、訪問する家を間違えるのがそもそもの「お門違い」です。”お門”は天皇に関する言葉ですが、それが城の門などでも使われ始めました。さらに時間が経過して、豪勢な邸宅は立派な門を構えていますが同時にそこで初めて表札などから訪問先を間違えたと気付く事も多かったそうです。それが切っ掛けなのか、訪問先の間違えで「お門違い」となり、さらには他のまったく関係ない見当違いなどでも使われ、今では専門違いとしても問題がありません。従って、訪問先の間違い・ある物とある物が合致しない・目論見が外れる・人を責めるのが違う・事実の食い違いなどを類似として「お門違い」と使われます。また、”お”を頭に付ける事から丁寧な物言いという解釈も可能で、上司など目上の人に対して「~間違いですが~」とするよりも「~お門違いですが~」とした方が無難とも受け取れます。「部下である私が言うのも失礼ですが」とする心の声を「お門違い」には込められている感があるからです。

お門違いの由来

「お門違い」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、”お門”は平安時代後期の説話集「今昔物語」の「三一」に文言が記されています。

お門違いの文章・例文

例文1.彼は誰もが認めるお門違いで、医学生からプロレスラーになったIQ高めな変わり者だ。
例文2.最近は女性に対してお門違いと気楽に言うと、ハラスメントで問題発言となる。
例文3.昔は頑固親父が多く結婚の挨拶に訪れても、お門違いと一喝されて叩き帰される事もあったそうだ。
例文4.今の回転寿司は基本となる寿司以外にもケーキやカレーや牛丼など、かつてはお門違いと言われそうなサイドメニューの品々が人気を博している。
例文5.転職したばかりなのでお門違いと揶揄されても、この専門外の業種で頑張っていく。

「お門違い」を仕事やハラスメントなどで使った例文です。

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お門違いの会話例

  • 本当に上司とはまったく意見が合わない。まったく、イライラするなー。

  • ちょっと、仕事の不満を家庭でぶつけないでよ。

  • ごめんごめん。それはお門違いだったな。

  • そうだよ。そんなイライラされて夕ご飯食べられても、こっちが迷惑よ。

夫婦での夕食時、仕事でイライラする夫に妻が苦言を呈します。

お門違いの類義語

「お門違い」の類義語には、「場違い」「筋違い」「齟齬」「畑違い」「整合しない」「食い違い」などの言葉が挙げられます。

お門違いまとめ

「お門違い」は元々は訪ねる家を間違える事ですが、それが単純な間違いや見当違いなど様々な間違いについても使われる言葉となっています。要するに「間違い」とまったく同じと言えますが、「お門違い」の方が言葉の語呂が良かったり、丁寧な物言いという感があるのも事実です。

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