くわばら(桑原)
「くわばら、くわばら」というような言葉を耳にしたことがある方は少なくないと思いますが、よくよくどんな意味なのか、気になったことがある方はいらっしゃいませんか?
実はこれはおまじないを意味する言葉なのです。
今回はそんな「くわばら」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
くわばらの意味とは
「くわばら」とは、一般的にはこの言葉が持つ意味であり、語源を指し示すものともなっている雷が落ちることを回避するために用いる、おまじないの言葉です。
また雷だけでなく、災難や不幸なことに巡り合うことがないように唱える言葉としても扱うことができます。漢字の様に言葉自体に意味がある訳ではありませんが、響き自体が定着していると言えるでしょう。
SNSなどにおいて「もーなんでこんな嫌な目にばかり合うかなーくわばらー」といった感じでフランクに使ってみると会話にユニークさが出るかもしれませんね。
くわばらの由来
「くわばら」の由来。この言葉は一説では「菅原道真公」という人物の伝説が由来となっているとされています。この人物はとある出来事がきっかけとなり、本人の望まない場所で亡くなってしまったのですが、その後落雷による死者が続出し、これは菅原道真公の呪いだと多くの人が恐怖に陥る中、彼が所有していた「桑原」という場所には雷が落ちなかったため「くわばらくわばら」と落雷除けとしてのおまじないが生まれたと考えられています。
くわばらの文章・例文
例文1.雷だ。くわばらくわばら。
例文2.桑原さんは名前のせいでよく「くわばらくわばら」といじられる。
例文3.くわばら。多くの人が集まる施設に一度大きな雷が落ちたそうだ。
例文4.なんか最近悪い目にばかり合うなあ、くわばらくわばら。
例文5.くわばらくわばらと唱えていたおかげか、予定より早く天気が回復した。
くわばらという言葉は不吉なことを避けるおまじないとして使用することが多く、そういったシチュエーションで良く聞かれる言葉です。
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くわばらの会話例
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くわばらくわばら。
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どうしましたAさん?
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いや雷嫌いなんです。
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ああなるほど。
くわばらは基本的におまじないとして使う言葉なので、何か嫌な目に遭った時にとりあえず呟いてみるなど、意外と日常会話で使える言葉です。
くわばらの類義語
くわばらの類義語としては、「鶴亀鶴亀(つるかめつるかめ)」や「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」などの言葉が挙げられます。
くわばらまとめ
「おまじない」と表現するとあまり耳馴染みのある言葉ではないかもしれませんが、「おまじない」とはいわば「祈り」。悪いことが起こらないように、またこうなってほしいという願いを込めて生まれた言葉であると捉えてみると、「くわばら」という言葉はいわば「神様に向けて行う頼みごと」といった意味であるとも言えるのかもしれません。
それを踏まえ、この記事を読んでくださったあなたに幸あるよう、私も「くわばらくわばら」とおまじないをしておきますね。