さざなみ
「さざなみ」という言葉を聞いたとき、一般的には「海や湖などの水面に現れる小さな波」を想像する方が多いと思います。静かで穏やかな様子が特徴の波なので、眺めていると癒しを感じる、という人もいるようです。ところで、実はこの「さざなみ」には他にもいくつかの意味があり、また漢字での表記も複数存在するのはご存知でしょうか?ここではその複数の意味なども併せてご紹介していきます。
さざなみの意味とは
冒頭でも書いた通り、「さざなみ」にはいくつかの意味があります。中でも一般的に使われている意味としては、以下の3つがあります。
1.水面にできるこまかな波。
2.小さな心の揺れや、争い事のたとえ。
3.琵琶湖の南西部沿岸地の、古地名。
特に1の「小さな波」という意味でよく知られ、広く使われています。
さざなみの由来
さざなみは、漢字では「小波」「細波」「漣」など複数の書き方があります。
「細波」の場合の「細」という漢字には「細かい・小さい・わずか・少し」といった意が、「波」には「風によって起きる水面の動き・なみ状のもの・波のように伝わる(動く)もの」といった意があります。また「漣」という漢字には「さざなみ・波が立つ・さざなみが起こる」や「泣くこと・涙が流れるさま」といった意味があります。
さざなみの文章・例文
例文1.静かなさざなみを見ていると、心が落ち着く
例文2.少し風が吹いて、水面にさざなみが現れた
例文3.さざなみは、効果音のタイトルや絵柄の表現などにも使われる言葉だ
例文4.海面にさざなみが立ち、綺麗な波紋模様をつけながら広がっていった
例文5.文化祭に向けた話し合いの中で、クラスの中にさざなみが起きてしまった
いくつかの意味を持つ言葉なので、前後の文脈から意味合いを読み解きましょう。
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さざなみの会話例
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そっちのクラスは、学芸祭の準備は順調?
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実はちょっと揉め事があってね、クラスが分裂するほどではないんだけど、小さくさざなみが起きてる感じ。
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そうだったんだ。早く解決するといいね。
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些細な事なんだけどね。これからじっくり話し合って解決するよ。
この会話の中では、波という意味ではなく「小さな争い事」という意味合いで使われています。
さざなみの類義語
小さな波という意味での「さざなみ」は、他にも「さざれなみ」や「さざれこなみ」とも呼ばれます。また英語では「ripple」という単語になります。これは日本語での意味と同じように、風や物が落ちた時などに水面に出現する小さな波のことを言い、多くの場合は単体ではなく同時に複数の波が立つため、複数形で使われる事が多いそうです。
さざなみまとめ
いかがでしたか?「小さな波」以外の意味については知らなかったという方も意外と多いのではないでしょうか。また、漢字での表記もいくつかあるのでそれぞれ覚えておくと役に立つ場面があるかもしれません。