「ざっくり」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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ざっくり(ザックリ)

「ざっくり」とは「力を込めて切る、大雑把、大凡、無造作などの意味」です。「ざっくり」はあまりにも幅広い世代に浸透しているので口癖のように使う人も多いでしょうが、改めて意味を思い浮かべると実にアバウトでありその状況によって都合良く変化しますよね。上司などが言う「ざっくり」とは完璧でなくて構わないが要所は押さえるとなりますし、当人だけで責任を取れるなら大胆であったり勢いに任せるところがあります。しかし、それでもある程度のレベルとなるのを期待して発する言葉ですよね。

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ざっくりの意味とは

「ざっくり」の意味は以下の通りとなります。
 (1)力を込めて一気に切ったり割ったりする動作。
 (2)深くえぐれたり大きく割れる事。
 (3)非常に大雑把な事。大まか。物事を大凡で捉える。
 (4)金や米や砂などを大量や無造作に掴む事。
 (5)洋服を無造作に着る。
 (6)編み物の編み目や手触りが粗く厚みを感じる事。
「ざっくり」は上記の様に複数の意味があり、その都度に応じて使われる大変便利な言葉です。一般的には、例えば日曜大工などで力を入れる場面や物事を大体のところでやる大雑把な意味合いで使われる事が多くなります。ですから、一見すると個人の判断に任せるかなりアバウトな言葉となりがちですが、一方ではビジネス用語としても実はかなり用いられる頻度が高いところもあります。取引先のプレゼンなどではあまり使わない方が良いでしょうが、同じ会社内の担当者との打ち合わせや上司への説明などある程度の信頼関係がある場合なら、大胆や大雑把という意味の「ざっくり」を用いる人が多いのです。それどころか、まるで全国のビジネス現場の口癖のように大勢が使用していて、例としては「ざっくり説明させて頂きます」「ざっくりとやっておきました」「ざっくりですが、ここまででよろしいですか?」等々のもしかしたら失礼に当たるのではと思わせる言葉遣いが成立しています。その背景には未完成で良いから早く資料などが欲しい場合は、相手を急かしているので「大雑把の内容」で良いと容認している事から、「ざっくり」でも構わないのでしょう。また、互いの関係性から「ざっくり」と部下が言ったとしても、ある程度のレベルには仕上がっているという期待・経験則からと窺えます。もちろん、本当に「あまりにもざっくりしすぎ」で要求内容を満たしていない場合はやり直しとなります。よって、まとめると大胆・大雑把など個人の裁量判断でお任せのような「ざっくり」ですが、そこには日本ならではの阿吽の呼吸めいた関係性から双方が納得しているところがあります。細部までの事細かではないが、ある程度の8割方は要求に応えているようなニュアンスが「ざっくり」ではないでしょうか。

ざっくりの由来

「ざっくり」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては室町時代の日本最古とされる狂言の台本「虎明本狂言」の「連歌毘沙門」などに文言が記されています。

ざっくりの文章・例文

例文1.な部長は部下ともざっくりな対応をしてくるが、ひとたび酒が入るとジキルとハイドのように豹変し、少しでもふざけた対応をするものなら断罪するように厳しくなる。
例文2.IT系は勤務時間や服装などが自由な事から社風としてざっくりが容認されているところもあるが、成果を出さないとクビや降格も早いので実は恐ろしい。
例文3.女性上司の「ざっくりとお願い」ほど怖い頼みや仕事はなく、早く終わらせれば「要点を押さえていない馬鹿」、丁寧にやれば「ざっくりを理解しない馬鹿」とどっちにしろ罵倒を浴びせられるので、これからは会話をすべて録音しておく事にした。
例文4.我が社の会議は非常にざっくりしていて、約1時間もの間出席者はきっと誰しも棺桶や風呂に入っている事を考えている間に静かに終わり、メールで送られてきた議事録を数行見て何の会議だったのか把握する始末だ。
例文5.ざっくりした性格の妻が作る手料理は基本ちゃんこ鍋ばかりで、体型も段々と相撲取りのようになっていき、結婚相手を適当に決めてしまった自分が悪いと今になって後悔している。
「ざっくり」を使った例文となります。

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ざっくりの会話例

  • うーん、ざっくりとは言ったけど…。この資料はざっくりしすぎじゃない?

  • そうですか? 私はざっくりと言われたので、ある程度の大まかで作りましたけど、要点はきちんと絞ったつもりです。

  • そう思ったのなら、俺の説明が足りなかった。本当にすまん。ところで、作り直せる時間とかってある?

  • あー、もうこんな時間! 子供を迎えに行く時間なので、今日は上がらせてもらいます。続きは明日やりますので。

職場でありがちな男性上司と女性部下の会話やり取りです。

ざっくりの類義語

「ざっくり」の類義語には「ざっくばらん」「ざっくり」「概ね」「大凡」「約」「大まか」「大体」「大半」などの言葉が挙げられます。

ざっくりの対義語

「ざっくり」の対義語には「きっちり」「きちんと」「ぴたり」「整然」「正確」「丁度」「完全」「完璧」などの言葉が挙げられます。

ざっくりまとめ

物事を大雑把であったり大胆にしても良いとするのが「ざっくり」です。日常生活からビジネス現場と非常に便利に用いられる表現で、詳しい説明や補足をしなくても物事が上手く進んでいる時はこれほど役立つ言葉もありませんが、ひとたび意思疎通が図れていない場合は「ざっくりとしたやり取り」が問題視される事になってしまいます。

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