とんずら
この言葉を頻繁に聞くことはあまりないと思います。昔はよくドラマとかで使われていたような気がしますが、今はそんなに聞きなじみのない言葉だと思います。しかし、「ずらかる」という言葉はまだきいたことがあるのではないでしょうか。
とんずらには、この「ずらかる」という言葉も含まれているのです。今回はこの「とんずら」について詳しく見てみましょう。
とんずらの意味とは
とんずらとは、義理を欠いた行為をしたり面目を失ったりしてそのまま逃げることを指します。逃げることの俗語だということもいえます。
とんずらの由来
とんずらの「とん」とは「遁走する」からとっており、また「ずら」は「ずらかる」を用いています。これらを組み合わせた造語だということはわかっていますが、いつから用いられるようになったのかなどは不明です。
とんずらの文章・例文
例文1.あの野郎、殺されると思ってとんずらしやがったな。
例文2.ここらへんでとんずらしようぜ、親分。
例文3.とんずらしようとしたら、その場に警察官がいた。
例文4.しりぬぐいのような仕事がまわってきそうだったので、とんずらした。
例文5.今回はとんずらさせてもらうがよ、次会ったら容赦しないぜ。
日常的に用いるよりもドラマなどのフィクションで使うことのほうが多いかと思います。
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とんずらの会話例
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姉さん、今回はここらへんでとんずらしようぜ。なんてたって警官がここらをうろついているらしいじゃないか。
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そんなときにだって泥棒家業は休めないんだ。生活費もそろそろ枯渇するんだから。ほら、こっちもちな。
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へ、へい…でも、こんな事続けていていいんですか?娘さんに顔向けできねえぜ。
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あのことはもう縁を切ったんだ。もう一度言ったら、ぶっ飛ばすからね。
最近あまり聞かない言葉です。しかし、ドラマなどで使われていないか一度チェックしてみましょう。
とんずらの類義語
とんずらの類義語として、「逃げる」「ずらかる」などがあげられます。
とんずらまとめ
立つ鳥跡を濁さずという言葉がありますが、その言葉とは対照的ともいえるでしょう。この言葉は、みっともなく逃げるというイメージであり、あまり褒められたことではありません。
みなさんも、嫌な仕事から逃れるためにとんずらしないようにしましょう。できれば、二つ返事で仕事を受けてほしいところですが、自分のタスクと相談しながら無理のない範囲で仕事をしましょう。そのうえで無理だと判断した際には、仕方がないのでとんずらしましょう。