なあなあ
「なあなあ」とは「適当に済ませてしまうことやその関係」を表す言葉です。仕事などで同じことを何度も行っていると手を抜いてしまったり、無意識に行ってしまうことがあります。そのように適当に行ってしまうことを表現するのが「なあなあ」です。この言葉を日常で使うことはあっても由来を知らない人も多いのではないでしょうか。今回はそんな「なあなあ」を解説していきます。
なあなあの意味とは
「なあなあ」の意味は以下の通りです。
(1)適当に済ませること
(2)妥協をすること
(3)信頼できる友情関係
互いにはっきりと物事を言わない関係であったり、完璧を目指さない場合に「なあなあ」を使います。どちらかといえばネガティブな場合に使われることが多いですが、互いの関係が非常にいいことを表す際にも使われることがあります。どうしても長く一緒にいると相手にきちんと物事を伝えることがおろそかになってしまったり、言わなくても理解できるだろうという意識が生まれてしまいます。そんな時になあなあの関係に発展することがあります。仕事上の関係が「なあなあ」の状態でいるとミスをしたり適当な仕事になってしまいます。そんななれの状態を表現するのが「なあなあ」です。
なあなあの由来
「なあなあ」の由来は、歌舞伎からだと言われています。歌舞伎の掛け合いで一人が「なあ」と言ってもう一人が「なあ」としか喋らず表情や動きだけで演技をすることがあります。ここから一般的にもこのような掛け合いをすることは仲がいいという認識になりました。これによって、喋らなくても会話ができる関係であり、妥協し合える関係を意味するようになりました。
なあなあの文章・例文
例文1.昔は強かったが監督が変わってからチーム全体がなあなあの雰囲気になって試合に勝つことがなくなった。
例文2.なあなあの関係であることが心地よくてついついサボりがちであるが、結果を残しているので上司に怒られることはない。
例文3.普段からなあなあの関係が嫌いなあの人はあまり友達がいないが異性からは人気者である。
例文4.誰よりもなあなあの関係を嫌っていた彼は、いつしか自分に甘くなっていた。
例文5.なあなあの仕事であったことによって今回の重大事故が起こったため、再発防止が求められた。
「なあなあ」を使った例文です。
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なあなあの会話例
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この前のお客様訪問はどうだったの?
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あまりうまくいかなかったよ。
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お客様とすごくいい雰囲気だったのに、何かあったの。
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自分の中でなあなあな部分があって、最後の最後に渋られちゃったんだよね。
会社の同僚同士の会話です。
なあなあの類義語
「なあなあ」の類義語には、「おざなり」「慣れ合い」などの言葉が挙げられます。
なあなあの対義語
「なあなあ」の対義語には、「真剣」「なし崩し」などの言葉が挙げられます。
なあなあのまとめ
長い間一緒にいるとどうしても「なあなあ」の関係に無意識的に発展してしまうことがあります。日常生活では問題はないかもしれませんが重要な業務を行う際には、互いに「なあなあ」の関係ではなくきちんと互いに指摘しあって、マニュアルや指示に沿った仕事をすることが大切です。妥協してしまうことを表す「なあなあ」の解説でした。