ぶっきらぼう
皆さんは人と関わるとき、相手に対して気持ちの良い態度や言葉遣いを心がけていますか?あまり他人に興味関心のない人や、コミュニケーションが苦手な人は、時に「ぶっきらぼうだ」と言われてしまうことがありますが、その「ぶっきらぼう」にはどのような意味があるのでしょうか。今回は由来や例文、類義語なども併せてご紹介します。
ぶっきらぼうの意味とは
「ぶっきらぼう」とは、態度や話し方などに愛想がなく、そっけないさまを言います。そのような態度は、本人としては意図的なことではなくても、相手からは「もしかして怒っているのではないか?機嫌が悪いのではないか?」と誤解されてしまう事があります。また、偉そうな態度に見えたり、そのことが原因で人から敬遠されるきっかけになってしまう事もあります。
ぶっきらぼうの由来
もとは「打ち切り棒」という言葉が語源であると言われており、それも同じく無愛想や無愛嬌という意味の言葉なのですが、その由来には2つの説があります。一つ目の説は「打ち切り棒=ぶった切った木」の意で、綺麗に切ったりカンナがけされた木と違って乱雑で質素な様子だったことが由来と言われます。二つ目の説は「打ち切り棒=飴」の意で、昔は飴を作る際には水飴の塊を細く棒状に伸ばしたものを小さく切って作っていたので、その端から端まで味や形に変化のない様子が素っ気なく、愛嬌が感じられなかったということが由来と言われます。
ぶっきらぼうの文章・例文
例文1.いくら先輩だとはいえ、ぶっきらぼうな口の聞き方に腹が立った
例文2.親しみを込めて話しかけたのに、ぶっきらぼうな対応をされてしまった
例文3.人見知りのせいで、よく第一印象がぶっきらぼうな人だと言われて損をする
例文4.昔からよくぶっきらぼうな態度を注意される
例文5.相手にぶっきらぼうな態度を取られると、嫌われているのではと心配になる
受け手が「愛嬌がなく素っ気ない」と感じた場合に使われる言葉なので、言動をした側の意思とは関係なく、実際行動した本人には悪気がない場合もあるようです。
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ぶっきらぼうの会話例
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今度の週末なんだけど、このまえ君が行きたいって熱弁してたレストランの予約が取れたから一緒に行こうよ!
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あ〜。うん、そうだね・・・
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なに、そのぶっきらぼうな返事は?行きたいって言ってたからせっかく予約したのに・・・
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あっごめん、ちょっと考え事してた!悪気があった訳じゃないんだ。
このように「ぶっきらぼう」な態度は、その素っ気なさから相手に不安や不快感を抱かせてしまうことがあります。
ぶっきらぼうの類義語
同じような意味合いの言葉に「素っ気ない(そっけない)」「刺々しい(とげとげしい)」「つっけんどん」「乱暴」などがあります。これらも同じく態度や言葉づかいが雑で、愛想がない様子を表す表現です。
ぶっきらぼうまとめ
いかがでしたか?一般的によく使われる言葉ですが、由来までは意識したことなかった…という方も多いのではないかと思います。また、その語源が「木」や「飴」から由来していると言うことは少し意外だったのではないでしょうか。今後この言葉を使う際には、ぜひこの由来なども意識して使ってみてください。