ぶっちぎり(ブッチギリ)
「ぶっちぎり」とは「スポーツやテストなど相手との競い合いで大差を付ける事」です。スポーツなどで全勝優勝したり2位よりも圧倒的な好成績を収めるのが「ぶっちぎり」で、スポーツ紙などの見出しで多く見かける表現ではないでしょうか? それだけ無関心な人も含めて惹きつける何か魅力ある言葉となっています。
ぶっちぎりの意味とは
「ぶっちぎり」の意味は以下の通りとなります。
(1)競争や競技で相手を振り切り大差を付ける事やそのまま勝つ事。
(2)「ぶっちぎる」(打千切)は物を激しく細かに切り離す事。激しくちぎる事。
(3)漢字表記「打っ千切り」となる。
「ぶっちぎり」は漢字表記「打っ千切り」となり、競争などで相手に圧倒的な差を付ける事や大差で勝つ事です。スポーツや学業などの競い合いで使われる事が多く、例えば陸上100m走で圧倒的なタイムを記録したら「○○選手が圧巻のスピードでぶっちぎりの走りを披露」といった風になります。ですから周囲を圧倒するような優秀な選手や人を形容する言葉であり、他にライバルといった存在がいないとなります。一方ではインパクト狙いのやや過剰な表現でもあり、新聞やネット記事などの見出しで良く使われる事からも、内容を知らない人に興味を持ってもらうように敢えて「ぶっちぎり」を多用するのも事実です。ですから本来は「ぶっちぎり」ではなくても、誇張する際の便利な表現が「ぶっちぎり」でもあります。
ぶっちぎりの由来
「ぶっちぎり」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては「打千切」で小説家・大藪春彦の著書「汚れた英雄 完結篇」(1969年)などに文言が記されています。
ぶっちぎりの文章・例文
例文1.営業職に就いて2年が経過し、遂には課内でぶっちぎりの最低記録を更新してしまい呆れた課長からは嫌味も言われなくなり、負け犬として来月退社するのが決定した。
例文2.貧困化少子化といった社会問題が加速しているのに、若者から高齢者までぶっちぎりの保守信仰が根強く、それは斜陽化するのも当然だと納得する。
例文3.「赤坂ミニマラソンに出場してぶっちぎりのタイムで優勝したい」とお笑い芸人が語る度に、失笑が爆笑に変わるが果たしてそれが芸人にプラスになるのかと考えてしまう。
例文4.YouTubeやTikTokにはぶっちぎりのろくでもない奴らが溢れているが、一番の恥はそれを投稿するメンタルで大人しく静かにしていれば誰にも知られないのに浅はかに投稿する事で塩を塗る。
例文5.深夜の国道を走ると信号待ちでダッシュからのぶっちぎりを計ろうとアクセルを踏み込む奴が多くてとても疲れる。
「ぶっちぎり」を使った例文となります。
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ぶっちぎりの会話例
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えっ、何で知っているの?
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社内で評判ですよ。それにしても…、離婚するの早くないですか?
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うん、まあ半年も持たないのは離婚組の中でもぶっちぎりの記録だろうな。やっぱり勢いで結婚するのはダメだな。相手をよく知らないと。
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でも、向こうから離婚切り出されたんですよね。そのセリフおかしくないですか?
職場にて離婚をした男性社員と同僚女性の会話となります。
ぶっちぎりの類義語
「ぶっちぎり」の類義語には「ダントツ」「飛び切り」「格段」「絶対的」「特別」「桁違い」「桁外れ」「規格外」などの言葉が挙げられます。
ぶっちぎりの対義語
「ぶっちぎり」の対義語には「肉薄」「接戦」「互角」「僅差」「白熱」「実力伯仲」「匹敵」「五分五分」「拮抗」「膠着」「混戦」「シーソーゲーム」などの言葉が挙げられます。
ぶっちぎりまとめ
仕事やスポーツなどの競い事で相手に圧倒的な差を付けるのが「ぶっちぎり」です。力の差がはっきりある状態で文句なしな事から「ぶっちぎり」となり、敗れた方も認めるしかない圧勝といった感があります。少々誇張したような表現でもありますが、言葉のインパクトからも大勢から「ぶっちぎり」が好まれています。