「もんどり打つ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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もんどり打つ(もんどりうつ)

「もんどり打つ」とは「勢いよく転んだ拍子にとんぼ返りのようにひっくり返る事」です。落ち着きがない子供は転ぶことも多いので、目を離すと滑ってとんぼ返りをしていたりしますよね。大人になるとさすがに転ぶことは稀ですが、それでも雪道であったり普通の道でも時間に追われて急いでいると思わず「もんどりを打って倒れて」しまうものです。

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もんどり打つの意味とは

「もんどり打つ」の意味は以下の通りとなります。
 (1)とんぼ返りのようにひっくり返る。
 (2)宙返りをするような様子。
 (3)「もどりを打つ」「もんどりを打つ」「翻筋斗を打つ」も同義。
”もんどり”は漢字表記「翻筋斗」で「体を空中で1回転する事」「とんぼ返り」、”打つ”は「叩く」「ぶつ」「勢いよくぶつける」「物を作る」で、転んだりした拍子で体が空中で1回転するのが「もんどり打つ」です。大抵はそんな状態だと倒れるので「もんどり打って倒れる」や「もんどり打ち転んだ」といった形になります。さらに踏み込むと、普通に「倒れた」だけでは単に後ろなどに転んだと想像しますが、「もんどり」となる事で1回転をするぐらいに派手に転んだのだと理解できます。また、それぐらい慌てていたり、不測の事態によって「もんどりを打った」とも思われます。他にも、実は1回転をしていなくても例えで誇張をするように「もんどり打つ」とする場合もあります。

もんどり打つの由来

「もんどり打つ」の由来として、かつては「翻筋斗」を「もどり」と呼んでいましたが時代経過によって「もんどり」に変わりました。「翻筋斗」は髪の毛を束ねた「髻」(もとどり)、又は「戻る」という意味があったとされますが、正確なところは分かっていません。文献としては室町時代の書物「策彦尚初渡集」などに文言が記されています。

もんどり打つの文章・例文

例文1.近所のお騒がせで有名な夫婦は台風が近づく今日も怒り狂った奥さんが旦那を追いかけ回し、散々逃げていた旦那が必死なあまりもんどり打って倒れてしまったが、それをスマホで撮影する自分も相当な変わり者だ。
例文2.どんなに充実した人生を送っていても、急にもんどり打つように倒れてあっという間に息を引き取って終わってしまうのだから、人生とは実にあっけない。
例文3.飲みすぎた彼はまるでもんどり打つように倒れたと思ったら口から泡を吹いてしまい、これがアル中の症状なんだと思ったが我にかえって、急いで救急車を要請する電話をかけた。
例文4.官邸で合コンだか飲み会を開催する間抜け具合に思わずもんどり打ちそうになったが、父親の総理もニッコリ写真撮影して、親子揃ってこれはマズいと少しも思わない危機管理が薄い鈍感力が誠に素晴らしい。
例文5.愛犬は餌を出されると興奮から、後ずさりしてもんどり打ちそうになるがその姿がまた可愛い。
「もんどり打つ」を使った例文となります。

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もんどり打つの会話例

  • 運動不足が続いていたから、これはマズいと最近は走るようにしているけど…、もう少し走っただけで汗だくのゼーゼーだよ。いやだね、中年になるのは。

  • それは年だからしょうがないよ。ところで何キロぐらい走っているの?

  • 1日1キロぐらい…。今、バカにしたよね。これでも最初の頃は転んでもんどり打ったりして、大変だったんだよ。

  • まあ1キロでも、やらないよりはいいものね。でも、たったの1キロなの…。

運動不足を気にしてジョギングをするようになったという会話です。

もんどり打つの類義語

「もんどり打つ」の類義語には「ひっくり返る」「逆さま」「転倒」「宙返り」「転覆」「横倒し」などの言葉が挙げられます。

もんどり打つの対義語

「もんどり打つ」の対義語には「逆蜻蛉返り(さかとんぼがえり)」「逆蜻蛉」「起き上がる」「立ち上がる」などの言葉が挙げられます。

もんどり打つまとめ

何かの拍子で思わずとんぼ返りのように転倒するのが「もんどり打つ」です。急いでいる時に滑って転んでしまうなど、こちらの意図しないアクシデントでひっくり返ってしまう事を「もんどり打つ」と言います。単なる転倒よりも派手に転んでいますが、それでも体は無事なニュアンスとも受け取れます。

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