アドレスホッパー(Address hopper)
あまり聞きなれない言葉である「アドレスホッパー」ですが、一部の新しい生活スタイルを模索する人達からは、熱烈な支持を得ています。特にサラリーマンではなく、ネットなどで生計を立てるビジネスモデルのある意味で、究極の形が「アドレスホッパー」です。これは、アパート住まいやマイホーム購入などをしないスタイルとして、住居費や家賃が発生しない事で、より自由気ままに生きられるのが最大の特長です。
アドレスホッパーの意味とは
「アドレスホッパー」(または、アドレスホッピング)とは、住む家を求めない究極の形となります。ですから、旅行感覚でホテル住まいや安いカプセルホテル、さらには日本国内だけでなく海外などでも平気で暮らす生活スタイルとなります。最近の若者は、”○○離れ”という言葉がマスコミを賑わせ、それこそマイカー離れやアルコール離れなどが話題となりましたが、それを更に進化させたのが、”家離れ”の「アドレスホッパー」になります。住む家がないと、家賃を支払う必要が当然発生しませんし、何より荷物片手に好きなところで生活できるのが支持を集める理由です。一つの土地に定住をしない選択をした「アドレスホッパー」は、最近はテレビ番組などのメディアで取り上げられる事も多く、トレンドとなっています。
アドレスホッパーの由来
「アドレスホッパー」のアドレスは”住所”、ホッパーにはホップの”動き回る”や”移動する”という意味合いがあり、それを合わせた言葉となります。最近はゲストハウスやルームシェアなど、家や住む事への概念が変わりつつありますが、そこにスマホが普及してネット環境が整えば、家は必要ないのでは? という考え方が若者などに受け入れられ始めています。よって、最近できた新しい言葉ではありますが、概念的には1960年代にアメリカで発生したヒッピー文化、その後のバッグパッカーなどの生き方を現代流に受け継いだものと見る事ができます。
アドレスホッパーの文章・例文
例文1.アドレスホッパーは自由に生きられるので、退職したばかりの20代元サラリーマンなどが嵌まり易い
例文2.今後は個人の生き方が尊重されるので、アドレスホッパーを求める人も多くなるだろう
例文3.ネットで生計を立てられるならアドレスホッパーが理想の環境なのかもしれない
例文4.最近はアドレスホッパー向けの短期間向けの物件も登場している
例文5.新世代の生き方がアドレスホッパーなのかも知れない
アドレスホッパーは現実的には、正社員にならない不安、住民票や郵便物など諸問題があるのも事実ですが、全体としては受け入れる環境が整ってきてはいます。
アドレスホッパーの類義語
アドレスホッパーの類義語には、「ボヘミアン」「ノマドワーカー」「デュアラー」などの言葉が挙げられます。
アドレスホッパーまとめ
今までは、正社員として働くと年々給料も上がり、住む家もランクアップするという社会構造でしたし、それに憧れていた人達が多かったものです。しかし、時代と共にこれまでのように経済成長がしない事が分かると、従来の縛られる生き方を拒否や否定する考えも自然と生まれてきます。当たり前のように一つの場所で定住し働き、家賃を支払い続けるよりも、それを放棄して自由に住む場所を求めて、旅行感覚で生活をしていくのは、必然なのかも知れません。