アハ体験(あはたいけん)
「アハ体験」とは「ふとした瞬間に”あっ”と閃き、これまでの謎や物事が理解でき片付く感覚を表す心理学上の概念」です。日本では脳科学者・茂木健一郎氏がテレビ番組などで何度も取り上げたので、それが切っ掛けで普及していったと思っている人が多いと思います。しかし、正しくはドイツの心理学者が提唱した概念で、「謎を解決する閃き」は「脳の活性化」などにも繋がるとされています。答えを自分自身が閃きで導いたので、強く意識付けされいつまでも覚えているのです。
アハ体験の意味とは
「アハ体験」の意味は以下の通りとなります。
(1)未知の物事に関する知覚関係を瞬間的に認識する事。
(2)今までは謎であったり理解出来なかった事が突然「あっ」と閃いてしまった体験の事。
(3)「アハ!体験」「アハエクスペリエンス」「エウレア効果」なども同義。
「アハ体験」はドイツ語「Aha Erlebnis」を日本語訳したもので、”アハ(Aha)”は「ああ」「うん」「なるほど」「へえー」といった感動詞、”体験(Erlebnis)”は「体験」「経験」で、簡単に言えば「(答えが分かった)突然の閃き」が「アハ体験」です。今まで悩んでいた問題の答えが突然分かってしまうと何とも言えない不思議な感覚に陥り、それが脳細胞には良い刺激となって賢く成長する事に繋がると言われています。この「アハ体験」はドイツの心理学者カール・ビューラー氏が発案者で、心理学の概念として「未知の物事に関する知覚関係を瞬間的に認識する事」と提唱しています。現在は「脳トレ」などと合わせて特に幼児や子供などに多く経験させるのが教育や成長に良いと期待され、積極的に導入をしている学校や学習塾も増えています。
アハ体験の由来
「アハ体験」はドイツの心理学者カール・ビューラー氏が1907年に発表した論文で提唱したのが始まりです。しかし、その後は特に日本では長い間大きな話題となりませんでしたが、脳科学者・茂木健一郎氏が2005年頃から「アハ体験」に関する講演を開催し始め、2010年頃からは日本テレビの番組「世界一受けたい授業」内で何度も「アハ体験」をテーマにした授業を行うなど普及に努め、現在の認知度の高さに貢献をしています。
アハ体験の文章・例文
例文1.自分の頭の悪さは脳科学的には幼少期のアハ体験の欠如が影響を与えたのだと安心をしたので、今日も何もせず寝て過ごす事にした。
例文2.子供にはアハ体験を誰よりも多く経験させたいが、その為のお金と時間的な余裕が大人の方に圧倒的に欠如している。
例文3.プーチンは間違ったアハ体験によってウクライナ侵攻という暴挙に及んでしまったのだろう。
例文4.散歩をしていたら突如アハ体験が全身を襲い、宝くじ当選の必勝法が判明したといった夢のような出来事が起これば人生はバラ色なのにと思ってしまう。
例文5.閃きの先には地獄と無の世界しか待っていないので、私はアハ体験などを信用していない。
「アハ体験」を使った例文となります。
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アハ体験の会話例
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汗だくになるまで筋トレをして、ぜーぜーと苦しい息を吐きながらコーラーを一気飲みするんだよ。すると…。
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何でそんなバカみたいな事をするの?
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いいから聞いてくれよ。すると…、脳内にドーパミンが溢れて頭が軽くなって何かを閃いた気がするんだよ。俺は今ならどんな難しいクイズも解けるというぐらいに自信が湧き出てくる。だからつい張り切って筋トレをするんだよね。
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それって間違ったアハ体験みたいよね。でも体を動かした方が脳には良いともいうし、コーラの炭酸刺激も悪いとは言えないし…、もう何が何だか。
激しい筋トレが刺激となって「アハ体験」めいた効果があるとする男性と知人女性の会話です。
アハ体験の類義語
「アハ体験」の類義語には、「アハチェンジ」「一発学習」「アハセンテンス」「アハスリル」などの言葉が挙げられます。
アハ体験の対義語
「アハ体験」の対義語はありません。補足として”体験”の対義語は「知識」「知見」「想像」などの言葉が挙げられます。
アハ体験まとめ
「アハ体験」はドイツの心理学者カール・ビューラー氏が提唱した心理学概念で、突如起こる「分かった」という閃きの事です。これまで謎であったり難問だったものの答えを発見するので、嬉しい驚きとなり心が喜ぶのです。このような体験は子供に多くさせるのが良いとされ、脳を活性化させ成長にも効果的とされています。