アペリティーヴォ(Aperitivo)
「アペリティーヴォ」とは「イタリアやフランスでは定番のワインやカクテルなど低アルコールを夕食前に飲む食前酒」です。日本でも以前は居酒屋の席に着くなり、「まずはビール」というのが定番でしたよね。冷たいビールを一口飲んでからメニューを見て食事を頼むというスタイルは、云わばビールが「食前酒」としても過言ではありませんでした。それがイタリアやフランスの場合は歴史的に食文化が定着をしていて、夕食時は食前酒の「アペリティーヴォ」を飲んでから食事をするスタイルなのです。
この記事の目次
アペリティーヴォの意味とは
「アペリティーヴォ」の意味は以下の通りとなります。
(1)食前酒。イタリア料理のコース料理の食前酒。
(2)夕食前の酒としてアルコール度数が低いカクテルやシェリー酒を飲むイタリアやフランスの食文化。
(3)フランスの場合は「アペリティフ」となり同義。
「アペリティーヴォ」は英語とイタリア語でも「aperitivo」となり、直訳すると「食前酒」です。基本的にはイタリア料理のコース料理で一番最初に出される品であり、前菜やメイン前に食前酒「アペリティーヴォ」を口にすると食欲増進に繋がるとされています。出される酒の種類はお店によって違いますが、通常はアルコール度数が低いカクテルやシェリー酒や発砲ワインですがビールを出すケースもあります。要するにイタリア人にとっては伝統的な食習慣なので、自宅での夕食でも食事前の最初に飲む酒を「アペリティーヴォ」と呼ぶ事も多いです。またフランスの場合はまったく同じでも「アペリティフ」(aperitif)と言います。
アペリティーヴォの由来
「アペリティーヴォ」の由来はラテン語「aperire」(剥き出し、開くという意味)で、それが18世紀後半にイタリア・トリノでは食前酒として使用されるようになります。諸説ありますが、当時は食前酒に加えて簡単な料理などを食べてリラックスする時間も含めて「アペリティーヴォ」としたそうですが、現在は食前酒のみで使用するのが一般的です。
アペリティーヴォの文章・例文
例文1.友人からイタリア料理が絶品でアペリティーヴォも最高な店があると連れていかれたのが、怪しいビル内にある闇スロ店でそこから借金地獄に陥った。
例文2.下戸なので本音としてはアペリティーヴォを省いた料理だけにしてもらって、その分を安くしてもらいたい。
例文3.アペリティーヴォを何杯も飲んで泥酔して、店から出入り禁止になった恥ずかしい過去がある。
例文4.料理通はアペリティーヴォや前菜だけでその店のクオリティが分かると饒舌に語るが、そんな奴と一緒にいるとイライラが止まらずビンタをしたくなる。
例文5.朝鮮半島やロシア帝国の大ボスは国民がどれだけ死んでも、呑気にアペリティーヴォを口に含んで幸せを満喫しているのだろう。
「アペリティーヴォ」を使った例文となります。
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アペリティーヴォの会話例
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うん、わかった。じゃあ帰りにイオンに寄って、ワインを買っていくよ。
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ちゃんとしたワインだからね。間違ってアペリティーヴォなんて買ってこないでよ。
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ちゃんとしたって、ワインはワインだろ。1000円ぐらいのじゃダメなの?
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それじゃ食前酒のアペリティーヴォじゃない。もっと本格的な高級そうなワインを買ってきてよ。
妻が夫に、仕事帰りにワインを買ってくるように頼んでいる電話の会話内容です。
アペリティーヴォの類義語
「アペリティーヴォ」の類義語には、「アペリ」「アペタイザー」などの言葉が挙げられます。
アペリティーヴォの対義語
「アペリティーヴォ」の対義語には、食後酒「ディジェスティーヴォ」「ディジェスチフ」などの言葉が挙げられます。
アペリティーヴォまとめ
「アペリティーヴォ」はイタリア料理のコース料理で食前酒の事です。コース料理以外でも、自宅などの夕食時前に飲むアルコール度数が低い酒を「アペリティーヴォ」と言います。イタリア並びにフランスではこのような食事スタイルが長い歴史として浸透しているので、家族や仲間と「アペリティーヴォ」を飲んでリラックスしてから、本格的な食事を楽しむのです。