アルビノ(Albino)
「アルビノ」とは「先天的にメラニンが欠乏し、色素の少なさで肌や髪や白っぽく見える難病」です。アフリカなどで多い遺伝子疾患ですが、日本でも全国に5000人の患者がいるとされ、どうしても外見の特徴から偏見などが長年に渡り強かったのも事実です。しかし、最近は当事者が積極的に活動をしたりボランティアなどがサポートもするようになって少しずつ変わってきています。それでは多様性を認める社会としての「アルビノ」の解説となります。
アルビノの意味とは
「アルビノ」の意味は以下の通りとなります。
(1)先天的に皮膚や髪や目に存在する黒色色素であるメラニンが欠乏した人(や動物)で、肌や髪が白く眼も青くなり様々な病気と合併する事が多くなる国指定の難病。
(2)生まれ付き肌や髪など全身や目のメラニン色素が作れない遺伝子疾患で、「先天性白皮症」や「先天性色素欠乏症」とも呼ばれる。
(3)遺伝的に色素が生じない人や動物で、人間の場合は視覚障害や免疫不全などの合併症を伴うケースも多いが明確な治療法は確立されていない難病。
「アルビノ」(またはアルビニズム)は遺伝子疾患で黒色色素のメラニンが欠乏した人や動物で、人間なら皮膚や髪の毛など体毛に目で症状が現れ、皮膚は乾燥し毛や目も白や桃白色を呈すので日光に過敏となり日焼けから視力低下、そして出血傾向や免疫不全などの合併症を伴う事が多くなります。正式名称は「先天性白皮症」や「眼皮膚白皮症」で、日本では「白子症」「白化型」とも呼ばれ、医療が発達した現在でも指定難病で治療法は確立されていません。日本には約5000人の患者がいて、特にタンザニアなどアフリカ大陸では患者が多く、外見上の特徴から「アルビノ」の人々は長い間差別や偏見で苦しめられてきた歴史があります。しかし、昨今は風向きが変わってきて「SDGs」で差別がない世界を目指す事を始め「パラリンピック」の盛り上がり、そして何よりも「アルビノ」の当事者が積極的に社会進出を果たしインタビューなどに応じる事で、これまで興味や関心がなかった人々にも訴える事に成功をしています。最近では東アフリカのマラウイ共和国では「アルビノ」の国会議員が誕生し、希望を与える存在となっています。
アルビノの由来
「アルビノ」はスペイン語かポルトガル語を由来とする言葉とされ、正しくは「アルビニズム」(albinism)や「アルビニズムの人」とする説もありますが、詳しいところは未だに解明されていません。
アルビノの文章・例文
例文1.アルビノは動物にも多く、希少な色だとコレクターやメディアが騒ぐのは実は遺伝子による変異である。
例文2.政治が本腰を入れてアルビノなど本当に苦しんでいる人々を救うべきだが、与野党の選挙狙いだけのお粗末な議員を見ていると前進する気配がなく残念でならない。
例文3.堂々とインタビューに応じるアルビノの方々の姿には、とても勇気付けられ感謝を伝えたい。
例文4.パラリンピックでアルビノなどの選手が活躍して、本心から嬉しくて感動をした。
例文5.コロナだけでなくアルビノなど世界の難病を救う開発や技術にも積極的になってほしい。
難病である「アルビノ」の例文パターンとなります。
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アルビノの会話例
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パラリンピックが終わったね。
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何が印象に残っている?
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うーん、陸上で活躍したアルビノの選手かな。残念ながらメダルには届かなかったけど、迫害されてきた歴史もあったから心にグッと来るものがあったね。
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普段は適当な事ばかり言っているのに、そういう人間らしい感情もあるんだね。安心したよ。
知人男女がパラリンピックの感想を話しています。
アルビノの類義語
「アルビノ」の類義語には、「白化個体」「白子」「白皮症」「白化現象」などの言葉が挙げられます。
アルビノの対義語
「アルビノ」の対義語はありません。”病気”の対義語は「健康」「元気」などの言葉が挙げられます。
アルビノまとめ
「アルビノ」は遺伝的にメラニン色素が少ない難病で、日本では正式には「先天性白皮症」や「先天性色素欠乏症」の事です。メラニン色素が少ないと肌や髪が白くなり、紫外線などに人一倍神経質になって対策をする必要があります。また様々な病気と合併をするリスクも高いですが、最近では積極的に活動をする当事者も増えているので、社会全体が偏見をなくし寛容に受け入れる姿勢を見せるべきです。