「アービトラージ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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アービトラージ(arbitrage)

投資用語とは、一般人には馴染みが薄い物ばかりです。専門的な用語というのもありますが、それよりも英米の言葉をそのまま使い、他の分野ではあまり用いれらないのが要因ではないでしょうか。そんな一つが「アービトラージ」でこれは「裁定取引」となりますが、余計に意味が分からなくなりますよね。では、初心者向けに丁寧に解説を始めてみます。

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アービトラージの意味とは

「アービトラージ」の意味は以下の通りとなります。
(1)日本語訳「裁定取引」で、別名「さや取り(鞘取り)」「スプレッド取引」「ペアトレード」とも呼ばれ、特に「さや取り」という呼び方が投資家には定着している。
(2)株取引以外にも、為替や先物、最近では仮想通貨などあらゆる金融商品で用いられる取引方法。それぞれの取引所間、或いは投資商品毎の価格差を利用した取引で、利益は少ないがリスクも少なく、他の取引法よりも安心で手法が明確なので資金管理のコントロールがしやすい。

「アービトラージ」は、それぞれの金融商品によって微妙に違いもありますが、要するに商品間や市場間で生じる価格差を利用した取引です。高い方の商品を売り建てし、安い方を買い建てする事で時間経過した後に価格差が縮小する傾向を利用し、それぞれのポジションを決済すると僅かながら利益を狙えるというものです。同じ商品でも、市場が違うと価格差が時には生じるもので、その価格差が利益となります。この価格差を「さや」とも呼ぶので、そこから「さや取り」と呼ばれ、この呼び名の方が個人投資家などには浸透しています。ここまでの説明で、まるで万能で勝ち続ける事が可能なようにも錯覚できますが、もちろんそれは不可能です。飽く迄も、一時的や状況次第では勝てる可能性があるだけで、短期や長期取引にもよるが、安定的に勝ち続けるのは困難です。理由として、短期取引の場合は価格差が生じるのは頻繁にあり、その都度「アービトラージ」をしても、結局は手数料が増えたり損切りが多くなる。長期取引の場合も、結局はいつどのタイミングで縮小するのかは誰にも分からず、そのままそれぞれが逆の方向に動くと、どちらのポジションも損失が膨らむという場合もあるので、初心者が単に繰り返すのでは負け結果になる。

アービトラージの由来

「アービトラージ」を日本語にすると「裁定取引」や「さや取り」です。”さや”を漢字にすると「鞘取り」となりますが、株取引が始まったとされる江戸時代の頃は”差也”とされていて、それが時代経過で当て字の”鞘”が使われるようになりました。

アービトラージの文章・例文

例文1.アービトラージをFXで狙って、一日に何十回も繰り返すスキャルピングという手法もある。
例文2.アービトラージは儲け幅も少ないが、リスクも少ないのが最大の特長だ。
例文3.株の場合なら、同じ自動車株や銀行株でアービトラージをするものだ。
例文4.アービトラージは同じ様な通貨ペアや株銘柄で、そこに生じる歪みを利用した取引となる。
例文5.アービトラージも万能ではないが、一つの手法に拘りそれを突き詰めるのが相場で勝ち残る術である。

「アービトラージ」

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アービトラージの会話例

  • 何か良い手法はないかなー? 最近は株もFXも負け続け、まったく勝てなくなったよー!

  • それなら、さや取りを意味するアービトラージをやってみれば。これならリスクが少ないから損失も抑えられるよ。

  • ん、アービトラージって何? 初めて聞いたよ。

  • それはね、チャートなどで同じ動きをするものを探し、片方を売って片方を買うという手法だよ。これは堅実な手法とも言われているから、これで負けた分を取り戻せ!

投資で負け続きの男性に、「アービトラージ」を薦める女性との会話です。

アービトラージの類義語

「アービトラージ」の類義語には、「さや取り」「スプレッド取引」などの言葉が挙げられます。

アービトラージまとめ

「アービトラージ」とは、裁定取引・さや取引と同義の取引方法で、同じ様な銘柄や商品、市場が違う商品などの価格差を利用したもので、高い方を売り建てし安い方を買い建てすると、その乖離が縮小した時に利益となります。差額が儲けなのでその分利益は少ないが、リスクも低く、世界の機関投資家など所謂プロトレーダーが好んで用いる手法とされています。

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