ウェルネス(Wellness)
「ウェルネス」とは「心身が健全で良い状態という概念」です。身体は健康で風邪一つ引かなくても、気分はいつも塞ぎ込んでいてストレスばかり抱えていたら、本当の意味で健康とは言い難いですよね。ですから、最近は身体・精神・社会的な面を考慮した総合的な健康という概念「ウェルネス」が浸透しています。
ウェルネスの意味とは
「ウェルネス」の意味は以下の通りとなります。
(1)英語表記「wellness」の直訳「健康」から「身体の健康」だが、特に身体・精神・社会・環境などを総合的に見た健康という概念であり、毎日を病気などしないで充実した人生を送れているという事。
(2)積極的に心身の健康維持や増進を図ろうとする生活態度や行動。
「ウェルネス」は英語表記「wellness」から直訳すると「健康」となり、そこから身体以外にも精神・社会・環境など様々な要素を含んだ「総合的な健康」となります。そもそもは1960年代にアメリカで誕生した「より良い健康」として、これまでの「健康(ヘルス:Health)」を当時としては飛躍的に成長させた言葉になり、病気を予防するには食生活だけでなく運動をしたり精神ケアをしたり、或いは生活環境や自然なども大事な要素になるとして「ウェルネス」になります。ですから病気やケガへの注意は当然ながら良好な人間関係を築き会話をして沢山笑ったりしてストレスを和らげ、人生の喜びや幸福を体感すべきという事です。このような抽象的というか概念にもなりますが、現在は「ヘルス」と同等かそれ以上に浸透して「健康」=「ウェルネス」となって、全国展開する有名ドラッグストアの店名もズバリそのままな「ウェルネス」となる程です。
ウェルネスの由来
「ウェルネス」は1961年にアメリカの公衆衛生医・ハルバート・ダン医師が新しい価値観の健康として提唱した概念です。それまでは病気や怪我がなければ健康でしたが、ダン医師によって精神面や病気にならない身体づくりなども大事であると考えが変わる切っ掛けとなりました。
ウェルネスの文章・例文
例文1.職場では誰とも会話をせず、いつも顔面真っ青で上司におびえながら仕事をしているのに会社の健康診断では「オールA判定」で自分をイジメる上司や同僚も精神的に全く問題なしなのだから、ウェルネスやハラスメントとはいったい何なのか考えてしまう。
例文2.ウェルネスを気にしながらドラッグストアでビールやポテチを大量購入して、レジを担当する肥満予備軍の店員にいつも通りのお礼を言って店を後にする。
例文3.世界を代表する肥満大国でドラッグとアルコールに銃で汚染されたアメリカがウェルネスを提唱して、「さあ健康で長生きしましょう」と訴えるのだからどんな皮肉よりも秀逸だ。
例文4.派閥と政治資金が規制された保守党は玩具を取り上げられた子供と一緒なのだから、今後は我々を苦しめた庶民への天罰だと増税に拍車が掛かり、生活苦に陥った人々はウェルネスなどを気にする余裕がなくなっていく。
例文5.富裕層には旅先でも健康を意識するウェルネスツーリングが人気だというのだから、強欲な金持ちのやる事には全く理解ができない。
「ウェルネス」を使った例文となります。
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ウェルネスの会話例
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頭が痛いし喉も痛い。これはもしかして、コロナ…? いや、単なる風邪のはずだ。
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うん、風邪でしょう。ところで毎日健康を気にしていたのに風邪引いたの?
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これだけウェルネス偏差値を上げているのに、風邪とは…。寿命が3日は縮んだな。
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というか、いくら仕事にいきたくないからって、そんな猿芝居で仮病のフリして。取り合えず今日は寝ていて。
仕事嫌いなあまり仮病を使う夫とその妻の会話です。
ウェルネスの類義語
「ウェルネス」の類義語には「ウェルフェア(福祉・福利厚生)」「ウェルビーイング(心身が満たされた幸福や健康)」「ハピネス(幸福)」「勇健」「達者」「健全」「健やか」などの言葉が挙げられます。
ウェルネスの対義語
「ウェルネス」の対義語には「病気」「不健康」「不幸」「孤独」「孤立」などの言葉が挙げられます。
ウェルネスまとめ
以上が身体や精神など様々な面を含めた総合的な健康となる「ウェルネス」についての解説でした。これまでは病気や怪我をしていない状態が「健康(ヘルス)」でしたが、現在は身体的・精神的・社会的に良い状態を保つ事こそ「健康(ウェルネス)」という考えに変わってきています。