ウォーターフォール(Waterfall,Water fall )
「ウォーターフォール」とは一体何だと思いますか? 直訳すると”滝”や”落水”ですよね。 ですから、単純に聞くとそのような反応を示すものですが、コンピューターやシステム開発、ソフトウェアの世界では「ウォーターフォール」とは「ウォーターフォール・モデル」を指す言葉であり、その開発手法などについてとなります。では、そんな「ウォーターフォール」についての解説となります。
この記事の目次
ウォーターフォールの意味とは
「ウォーターフォール」の意味は以下の通りとなります。
(1)システムの開発を基本設計から始め、外部設計、内部設計、プログラム設計、プログラミング、テストと工程の順番通りに行う方法。
(2)ソフトウェア開発で最も有名な方法。滝が落下するように、作業工程を順次移行して開発する。
(3)プロジェクトやシステムやソフト開発の現場で導入される事が多い作業方法。
ソフトウェアプログラムでのシステム開発における最も有名な方法が「ウォーターフォール」(ウォーターフォール・モデル)です。作業工程が明確化され、滝の水が下に落ちるように企画、設計、プログラミング、テストなどのように開発工程を分担化し、一つが終了すると次の工程に入る事が出来ます。メリットとしては、進捗状況は一目瞭然で計画的な作業が出来る等があります。しかし、デメリットも当然あり、一つが遅れると次の工程に入れないので時間が掛かり、人件費などコストも掛かりやすくなります。これが時流には合わないと不満の声は現場からも溢れ、現にITなど新技術が要求される世界ほど新製品発売などの時間スピードが要求され、遅いと他社に引き離され経営的にもダメージとなります。
ウォーターフォールの由来
「ウォーターフォール」の由来は、アメリカのコンピュータ科学者のウィンストン・W・ロイス氏が、1970年に発表した論文「anaging the Development of Large Software Systems」の内容が元とされています。しかし、この論文には「ウォーターフォール」という名称はなく、飽く迄もソフトウェア開発の方法として、開発工程を順番通りのトップダウン方式として紹介しています。実際に、「ウォーターフォール」という名称が登場したのは、T.E.BellとT.A.Thayerの二人が1976年に発表した論文とされます。
ウォーターフォールの文章・例文
例文1.ウォーターフォールを導入する事で、作業が効率良く進んだのは、ひと昔前の話だ。
例文2.ウォーターフォールはシステム開発に携わったなら、誰でも知っている方法である。
例文3.ウォーターフォールはメリットとデメリットを知るべきだ。
例文4.古いとされるウォーターフォールだが、今でも特定の分野や方法を間違わなければ通用する開発現場もある。
例文5.ウォーターフォール、アジャイルなどシステム開発の現場では独特の作業方法がある。
「ウォーターフォール」の解説的な例文となります。開発などの仕事に携わらないかぎり、使う事はない言葉ですが、ビジネス用語として覚える価値はあります。
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ウォーターフォールの会話例
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IT業界に詳しいよね。ところで、ウォーターフォールって何なの? 滝ではないよね?
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それは、滝の流れからヒントを得た作業工程や方法になるのかな。
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うーん、分かったような分からないような?
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要するに工程を同時並行ではなく、一つが終了したら次に進む方法だね。設計が終わって開発に行き、終わってからテストという流れだよ。
「ウォーターフォール」が理解できない男性に、IT業界に詳しい女性が解説している会話です。
ウォーターフォールの類義語
「ウォーターフォール」の類義語には、「アジャイル開発」「スパイラルモデル」などの言葉が挙げられます。
ウォーターフォールまとめ
「ウォーターフォール」とは、プロジェクトやシステム開発の際に作業を工程通りに、一つが終了してから次に進む方法です。一般的には定義、設計、開発、テスト、運用開始という流れなので、それぞれが同時並行ではなく、一つが終わると次に移ります。メリットは作業の明確化や確実に進行させてから次の工程に入る点で、デメリットはコスト高や時間掛かるなどがあり、一部からは現在には合っていないと批判される事もあります。また、作業の後戻りが許されない最大の弱点もあります。