エキスパート(Expert)
｢エキスパート｣とは｢ある分野で他の人には負けない高い能力や知識を持ち合わせた『専門家』や『達人』｣です。日本には手先が特別器用な熟練者や専門家が多く、その圧倒的スキルが｢ものづくり｣を支えていると言っても過言ではありません。町工場の気の良さそうなオジサンが実は世界でも名が知れた超絶技術を持つ達人であったりするのですから、本当に驚きですよね。そんな達人である｢エキスパート｣の解説となります。
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エキスパートの意味とは
｢エキスパート｣の意味は以下の通りとなります。
(1)英語表記｢expert｣の直訳から｢熟練者｣｢専門家｣の事。
(2)ある分野の経験を積んだ専門家や高度の知識や技術を持っている人。
｢エキスパート｣は英語表記｢expert｣、直訳の｢熟練者｣や｢専門家｣などと全く同じ意味で日本でも使われています。年齢や性別などに関係なくある分野において誰にも負けないような高い能力や知識を持っている人で、昔はアナログ的な技術を必要とする事が多く例えば機械系全般や伝統工芸などでは職人ならではの素晴らしい技術を持ち合わせた専門家が｢エキスパート｣でしたが、現在においては更に様々な分野に波及をして例えば企業の経営状態を改善する専門家を｢経営再建のエキスパート｣、ゲームの腕前が凄い人を｢ゲームのエキスパート｣と呼んだりもします。このような意味から名人・プロ・達人など類語も非常に多いのがひとつの特徴ですが、日本的な伝統ある分野は｢匠｣や｢巨匠｣、欧米的な文化や価値観に基づくものは｢エキスパート｣と使い分けも可能です。しかし、敢えて逆に用いる事もあるのであまり気にする必要もないかも知れません。
エキスパートの由来
｢エキスパート｣の由来は残念ながら不明ですが、文献としては大正時代に創刊された日本初の新語辞典｢や、此は便利だ｣などに文言が記されています。
エキスパートの文章・例文
例文1.昆虫採集のエキスパートだったが、どうにも生計を立てるのが難しくなって、妻から｢たっぷりの生命保険にも入ったから頑張れ｣と発破をかけられ、それが功を奏したのか今ではニュースの特集コーナーでもお馴染みのスズメバチハンターになって海外からも取材される人気者に成り上がった。
例文2.運良く上昇相場で儲けただけなのに投資のエキスパートと錯覚をして、それからはどんな手法でも儲からないと分かってしまい、相場とは単なる運で安定して儲けるにはカモを探し出して商材やセミナーをするのが一番だと気が付いたら、もう雑魚相手に饒舌に語るほど金が転がり笑いが止まらない。
例文3.NHKは町工場の職人をエキスパートとして日本技術の伝承者や技術の火を消さない的なお涙系が大好きだが、それなら貧困世帯がどんなに辛い生活を送りながらNHK受信料を支払っているかをドキュメンタリーにした方が涙が誘える。
例文4.天気が良い日曜の昼間でもコンビニと100円ショップぐらいしか行くところがなく、ボーっと駅の人込みにもまれていたら、私人逮捕系YouTuberにロックオンされ、どんなに逃げても痴漢のエキスパートと決めつけられ、もう人生が終わったと思ったら彼らの人生も終わりを迎えそうだ。
例文5.昔は時代の寵児とも言われたのに、今ではYouTubeで社会情勢を独自目線で痛烈に語るコメンテーターで金を稼ぐ身分に成り下がり、それでも経済分野は大得意なのかエキスパート風を気取って饒舌に言えば言うほど教祖様が大好きな信者だけは絶賛する。
｢エキスパート｣を使った例文となります。
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エキスパートの会話例
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いつからだろう。メッシがFKもどんどん決めるようになったのは？
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最初はそんなイメージがなかったよね。ドリブルのエキスパートって感じだったでしょう。
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そうそう。だけど…、2012年ぐらいかな？ それぐらいからFKもガンガンきめ出してエキスパートになって、今では完全なトップだよね。
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現役選手でメッシ以上にFKを決めてるのって、誰かいる？それぐらいFKもメッシが断トツよね。
メッシがFKでも｢エキスパート｣なったという会話です。
エキスパートの類義語
｢エキスパート｣の類義語には｢スペシャリスト｣｢プロフェッショナル｣｢マイスター｣｢ゼネラリスト｣｢セミプロ｣｢ベテラン｣｢名手｣｢仕事師｣｢遣り手｣｢十八番｣｢お家芸｣｢おはこ｣などの言葉が挙げられます。
エキスパートの対義語
｢エキスパート｣の対義語には｢アマチュア｣｢ビギナー｣｢ノンプロ｣｢とうしろう｣｢初心者｣｢凡人｣｢凡手｣｢素人｣｢未熟者｣｢新人｣｢新卒｣｢無名｣｢草野球レベル｣｢へっぽこ｣｢はなたれ｣｢中学レベル｣などの言葉が挙げられます。
エキスパートまとめ
特定の分野において高い知識や能力を持ち合わせた専門家が｢エキスパート｣です。所謂、達人や名人を意味する言葉でその業界などで他に代わりがいない最も専門的な知識があるベテランなどを称えて｢エキスパート｣として、その経験の豊かさを活かし後輩など育てる役目やリーダーなども担っていたりします。