エスカレ(えすかれ)
エスカレとは社会人になれば一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。「その件についてはエスカレお願いね」と言われて社会人なりたての頃はハテナが浮かぶかもしれません。エスカレーターを想像する人もいるかもしれませんね。今回は、エスカレについてご紹介していきます。
エスカレの意味とは
エスカレはエスカレーション(escalation)の略語です。日本語に訳すと徐々に拡大することを意味します。しかし、ビジネス用語では上司にあたる人に引き継ぎや指示を仰ぐことを意味します。主にコールセンターとIT業界で使われることが多く、コールセンターで例えばクレームが入った際に自身で対応が出来ない場合、上司に報告し引き継ぎか相談をして解決策を立てます。このような場面でエスカレをすると言います。一方でIT業界もコールセンターと似ている部分があり、システムの不具合で利用者から問い合わせがあった際に、自身では解決出来ないことがあります。そのような場面ではより知識が豊富な人に引き継ぎをすることをエスカレと言います。
エスカレの由来
エスカレはエスカレーターが由来と言われています。エスカレーターは登るもので進行形として用いられています。まさに延長線上でイメージしやすいものです。エスカレーターの動詞はエスカレートと言われており、どれも言葉が似ている理由には、繋がりがあるからなのです。なお、エスカレーターの方が先に生まれている言葉と言われています。
エスカレの文章・例文
例文1.理不尽なクレームに対処しきれないので、上司にエスカレをしよう
例文2.新入社員にはエスカレ出来る環境を作らなければならない
例文3.一人で悩むくらいならエスカレした方が仕事の効率がよくなるでしょう
例文4.喧嘩をエスカレーションさせないためにも深呼吸は大事だ
例文5.冗談のはずだったのに時間が経つにつれエスカレーションしていじめになってしまう
日本ではビジネス単語として用いられることが多いですが、英語では事態の深刻化という意味で用いられます。
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エスカレの会話例
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ここの電話対応だけど、まだ保留中になってる・・・
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エスカレに時間がかかっているのね。
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この担当者さん不在なのかな?
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それでも早く返事が欲しいわね。
ビジネスシーンにおいて、「エスカレしといて」などという言葉が頻繁に聞くようになりますが、最初は分からないものです。あやふやに使用している人もいるので注意したいですね。
エスカレの類義語
類義語でビジネス用語の「ほうれんそう(報連相)」が挙げられます。異なる部分は、報告だけ、連絡だけ、相談だけを意味している言葉で結果、指示を仰ぐことになるかもしれませんが、言葉だけではエスカレーションに比べると淡々としています。
エスカレまとめ
仕事をしている中では無理な要求や技術が足りずに仕事が進まないことは誰にでも起こることです。自分で解決出来ればベストですが、壁に当たった時には上司にエスカレすることも仕事の中で重要なことです。