オペラティブ(Operative)
｢オペラティブ｣とは｢オペレーションやオペレーティングと良く似た操作・運転・管理といった意味合いのビジネス用語｣です。ビジネス現場は昔からカタカナ語が多く使われてきましたが近年は一段と増え、｢オペレーション｣から派生しほぼ同じ意味の｢オペラティブ｣もそんな一つではないでしょうか。本来なら｢オペレーション｣で済むところを、人によってはより新しい｢オペラティブ｣とするのでそれが混乱を招くのです。
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オペラティブの意味とは
｢オペラティブ｣の意味は以下の通りとなります。
(1)｢操作｣｢運転｣｢動く｣｢経営｣｢管理｣｢手術｣といった意味を持つ｢オペレーション｣と同じ様に使われるビジネス用語。
(2)英語｢operative｣の直訳｢有効｣｢働く｣｢活動｣｢手術｣｢スパイ｣｢探偵｣などから｢オペレーティング｣や｢オペレーション｣と同じ扱いで使われるビジネス用語。
(3)｢オペレーション｣｢オペレーティング｣もほぼ同義。
｢オペラティブ｣は英語表記｢operative｣で直訳すると｢有効｣｢働く｣｢活動｣｢手術｣｢スパイ｣｢探偵｣となりますが、このまま用いるよりはビジネス用語として｢オペレーション｣に近い意味合いで使われます。｢オペレーション｣はフローチャートの手順やマニュアル通りに現場などで作業を進めるといった意味で、それが様々な職種・業界では微妙にニュアンスが異なりますが、正しい手順や作業や仕組みとして用いられます。｢オペラティブ｣もそのような感じで、要するにマニュアルややり方ありきの仕事であり、また人材や仕事内容ともなります。よって、自分で考えるよりはルールがあって決められた通りに動く場合を｢オペラティブ｣として、その反対は｢創造性がある｣や｢独創的｣といった｢クリエイティブ｣です。｢クリエイティブ｣は誰しもが知っている有名な言葉であり、ビジネス現場等々でも何かと使われるので、その流れから反対の意味となる｢オペラティブ｣も近年は使われる事が増えているようです。しかし｢オペラティブ｣はちょっと意味が分かり辛いので、より馴染んで浸透している｢オペレーション｣や｢オペレーティング｣と同じニュアンスで使われているのでしょう。本来の正式な英語として用いるなら意味も使い方も異なりますが、日本独自のカタカナ語方式にするとビジネス用語でもどれも同じになるのです。例えば戦争などでは(軍事)作戦を｢オペレーション｣として、｢日本軍の戦争作戦が成功｣とする場合は｢日本軍のミリタリーオペレーションが成功｣としますが、これを｢ミリタリーオペラティブ｣とすると違和感があるので、やはり曖昧ながらも使い分けはあるようです。因みに｢オペラティブ｣と｢オペレーション｣には｢手術｣という意味がありますが、日本では略語｢オペ｣とした方が馴染みがあるのではないでしょうか。
オペラティブの由来
｢オペラティブ｣の由来は残念ながら不明ですが、文献としては｢オペレーション｣で昭和5年に発行された｢アルプス新語辞典｣や｢モダン辞典｣などに文言が記されています。
オペラティブの文章・例文
例文1.工場のオペラティブを一新すれば少しは生産体制が良くなると思う。
例文2.外科医は頭脳が優秀なだけではなく、繊細な指さばきと強靭な体力があって時にはオペラティブを何時間もこなすのだからとんでもない人だ。
例文3.オペラティブのシステムが完成すれば、わが社も物価高でも持ち堪えるかもしれない。
例文4.コンピューターの基本オペラティブシステムとは要はOSの事である。
例文5.｢正しいオペラティブがあれば生産性が上がる｣と上司が作業員に発破をかけたが、どうみても｢オペレーション｣と口にした方が分かりやすい。
｢オペラティブ｣を使った例文となります。
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オペラティブの会話例
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ちょっと休憩しようか。これじゃ、いくらやっても能率が悪いしな。
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そうですね。でも、どこに問題あるんでしょうね？
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うーん、全ての元凶はオペレーティングというかオペラティブの問題じゃないかな？ 機械が変わったのにオペラティブは前のままだから非効率で生産数が上がらないと…思う。
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私も全く同感です。一刻も早く新しいガイド的なものが必要ですね。
生産現場で働く上司と部下の会話内容です。
オペラティブの類義語
｢オペラティブ｣の類義語には｢プランニング｣｢コントロール｣｢操業｣｢制御｣｢計画｣｢計略｣などの言葉が挙げられます。
オペラティブの対義語
｢オペラティブ｣の対義語には｢クリエイティブ｣｢生産性｣｢模倣｣などの言葉が挙げられます。
オペラティブまとめ
働く・運転・活動・手術などの意味を持つ言葉が｢オペラティブ｣です。職場などで｢オペレーション的｣に使われるビジネス用語で、どちらかと言うなら｢オペレーティング｣とした方が分かりやすいでしょう。特に決められた通りの手順で進めるのを｢オペラティブ｣として、工場の生産ラインなどで使われる傾向があります。