オムニチャネル(Omnichannel)
「オムニチャネル」とは「実店舗・ネット・SNS・メール・アプリなどを使ってお客と様々な接点を持ち商品宣伝や販売する企業のマーケティング方法」です。例えば、買い物に出掛けるのは面倒で嫌いという人は一定数いるでしょうが、ネットを利用しないという人はかなりの少数派ですよね。そんな両者に対する企業からの商品販売アプローチというか宣伝が「オムニチャネル」で、ある人に向けてはは実店舗、また別な人にはネットやアプリといったように条件に合わせて様々な販売方法を提供しています。
この記事の目次
オムニチャネルの意味とは
「オムニチャネル」の意味は以下の通りとなります。
(1)企業側である小売業者が実店舗・ネットサイト・SNS・アプリなどを駆使してお客と接点を持つ販売スタイルや販売戦略となるマーケティング用語やビジネス用語。
(2)全て・全体を意味する「オムニ」(omni)、テレビの周波数・テレビのチャンネル・ルート・流通・手段を意味する「チャネル」(channel)を合わせて「(商品の)販売経路の統合」をさせて、消費者に様々な販売方法を提示し消費行動に繋げる仕組み。
(3)「オムニチャンネル」も同義。
「オムニチャネル」は英語表記「Omnichannel」となり、お客である消費者に様々な販売方法を提供して消費に繋げてもらうマーケティング戦略となります。これはネット以前は実店舗とカタログや新聞チラシぐらいしか販売法はなかったのですが、現在はネットが普及をしてECサイトやSNSやアプリなどを介して商品を宣伝し販売する事が可能です。SNSならインフルエンサーなどがある商品を詳しく紹介して企業側の販売増に貢献する役目を担っていたりします。このように企業側が従来の販売スタイルから大きく飛躍し、ネットを中心に様々な方法を駆使してお客に商品を宣伝・紹介して接点を持ち販売経路を連携させるのが「オムニチャネル」なのです。ですから現代はどうしてもネットを使った方法が中心ですが、何も昔ながらのテレビショッピングや実店舗での購入がダメなわけではなく、様々な商品購入方法を提供しその中から最適なものをお客に選んでもらうマーケティングと解釈できます。
オムニチャネルの由来
「オムニチャネル」は2011年にアメリカの百貨店「メイシーズ」が初めて導入し、その後日本には2013年頃から言葉が広まり始め、2014年になると「セブンイレブン」や「イオン」などが積極的に導入する動きを見せて他社も追随するようになっていきました。
オムニチャネルの文章・例文
例文1.スマホが手放せないと笑顔で語る若者の多くは、潜在意識でオムニチャネルの奴隷になっていて大量宣伝からのローンで商品購入が当たり前なので、ますます上級との格差は広がるばかりだ。
例文2.オムニチャネルは確かに便利だし画期的な販売法だが、どうも納得できない気がする。
例文3.今後はオムニチャネルをさらに進めて、眠っている睡眠状態にも商品宣伝をする方法が導入されるだろう。
例文4.スマートウォッチを購入して日々の健康データを取るようになってから、なぜかネットを開くと健康関連の宣伝が増え始め、これもオムニチャネルなんだと思うと不気味に思えてならない。
例文5.ロシアや北朝鮮の反体制派が政権打倒を狙って武器などを買い集めたらオムニチャネルによって情報が筒抜けになり、あっという間に軍隊へ捕まり永遠のムチ打ち刑が待っている。
「オムニチャネル」を使った例文となります。
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オムニチャネルの会話例
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また化粧品を買ったの? そういう俺もプラモとゲームを買ったけど…。
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だってネットを開いてSNSなどを見ているでしょう。すると宣伝が多くて、段々と欲しくない商品にも興味が出てきて最後はポチっていて、届いてからまたやったーって後悔するのよ。
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そうそう。本当にそうなんだよね。これもオムニチャネルの巧みなマーケティング方法の所為なんだけど、まんまと引っ掛かる俺たちが悪いのかな。
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でも、借金しない範囲で商品を買うのが景気にも良い影響を与えるし別にいいんじゃない? 私たちはオムニチャネルの申し子よ。
企業側のマーケティング戦略である「オムニチャネル」によって、思わず商品を購入してしまう2人の会話です。
オムニチャネルの類義語
「オムニチャネル」の類義語には「オムニチャネル」の前身システム「マルチチャネル」、顧客管理や在庫管理と連携させる「クロスチャネル」などの言葉が挙げられます。
オムニチャネルの対義語
「オムニチャネル」の対義語には企業とお客を繋ぐ接点が実店舗やカタログなど1つだけに縛られる「シングルチャネル」などの言葉が挙げられます。
オムニチャネルまとめ
企業における商品宣伝や販売方法が実店舗・ネット・SNSなど複数にわたってより大勢に注目や集客させるマーケティング方法が「オムニチャネル」です。特にネットでは普段見ているホームページや動画サイトなどにも商品の宣伝があり、さらにはキャンペーン広告やクーポン配布など多様な方法を使い集客に繋げるので、この巧みな消費者へのアプローチが良くも悪くも現代らしい最前線の商品販売なのです。