オルタナティブ投資
投資とは、利益目的で事業や株式などに出資する事です。一般的には株式が広く知られて、さらに土地などの不動産や為替や債権などに加えて、子供の将来の為に金銭や時間を注ぎ込むなども”投資”と表現されます。
この様な投資に”オルタナティブ”を付け足した俗語である「オルタナティブ投資」(英語表記:alternative investments)が、最近は使われる事が多くあります。先ほどの株式や土地などが従来からある投資に対し、それ以外の農作物やベンチャー企業の新規上場株や未公開株、或いはオプション取引なども「オルタナティブ投資」となります。
オルタナティブ投資の意味とは
オルタナティブ投資は、日本では2000年代に入ってから経済雑誌やネットなどで使われるようになりました。主に金融危機や暴落相場が訪れると、従来の投資を否定する意味としてオルタナティブ投資が脚光を浴びる様になったのです。しかし、欧米ではさらに早く使われていて、投資用語としては基本とも言えるほど普通に使われていました。
オルタナティブ投資は別名「代替投資(だいたいとうし)」と呼ばれ、株式や債券など従来の投資以外に出資する事となります。農業やインフラ、或いはオプションや先物などもありますが、様々な金融商品に分散投資するヘッジファンドなどに出資する事も、オルタナティブ投資に当て嵌まります。
まとめると、通常の投資家が注目しない新しい投資先に資金を出し、そこで利益を上げるような事の全般を、オルタナティブ投資と呼んで差支えがありません。
オルタナティブ投資の由来
オルタナティブ投資は代替投資でもあり、近年はインターネットの普及と共に、様々な投資スタイルが誕生し、それらは従来の投資とは違うものが多く、便利にオルタナティブ投資と論じられるケースがあります。
その由来や起源となるのを正式に調べるのは難しいですが、仮にヘッジファンドの誕生とするなら、始まったのは1949年となります。それまでの投資は、株式の”買い”が一般的で株価が上がる事で利益となります。しかし、”空売り”や様々な金融商品を誕生させたヘッジファンドの運用方法は、オルタナティブ投資の誕生そのものであり、その後の目指すべき指標となった。
オルタナティブという言葉の意味は、代替や代案、二者択一となり、英語圏では日常的な言葉となります。よって、日本ではオルタナティブ投資と聞くと、投資家や経済専門家などが使う、普段は耳にしない言葉ですが、一般的な言葉と言っても良いのです。オルタナティブミュージック、オルタナティブロックなど似た言葉も多く、由来を探すのは困難です。
オルタナティブ投資の文章・例文
例文1.ヘッジファンドがオルタナティブ投資で大金を稼ぐ
例文2.不況になるとオルタナティブ投資が注目される
例文3.途上国の不安定通貨を購入するのもオルタナティブ投資だ
例文4.今後は日本でもオルタナティブ投資が注目される
例文5.個人投資家もオルタナティブ投資で一攫千金を狙う
この様な使い方が、オルタナティブ投資の例文となります。ヘッジファンドなどを説明する文章で使われる事が多いですが、最近は純粋な投資法としても注目されているので、今後はますます目にする機会が増えていく事でしょう。
オルタナティブ投資の類義語
オルタナティブ投資は突き詰めると、現在主流でないものや知れ渡っていない投資なら、何でも含まれる事となります。株式投資が廃れるような事があれば、今度はオルタナティブ投資に株式売買も含まれるでしょう。
ですから類義語としては、全ての投資が含まれてもおかしくないのですが、
・レバレッジ投資(FXや先物など少額資金を何倍にもして行う取引)
・ESG投資(環境や社会などに配慮する企業に投資する)
などが比較的に近い意味合いとなります。
オルタナティブ投資まとめ
株やFXなどを頻繁に行う投資家でも、いざ説明すると困ってしまうのがオルタナティブ投資です。それは、国内優良銘柄の買い建て、或いは米ドル/円の買いポジションを持つ事はオルタナティブ投資には当て嵌まりませんが、国内の新興株や途上国通貨を買うのはオルタナティブ投資となるからです。
多少混乱しますが、これまで説明した以外にも、先物相場の原油や金、発展途上国などの不動産、さらに様々な組み合わせの金融派生商品などあらゆるものをオルタナティブ投資と呼ばれてしまいます。