オンブズマン(ombudsman)
この名前を聞いて意味を理解していない人には、さっぱりわからないと思います。背中に背負っている(おんぶしている)人のこと?と思う方もいらっしゃると思います。ですが、オンブズマンは、政治でのニュースでたびたび聞きます。
一体オンブズマンとは何なのでしょうか。それに伴って、政治とどう関わりがあるのでしょう。この意味を知っていないと社会人として恥ずかしい思いをするかもしれません。ぜひここでおさえておきましょう。
オンブズマンの意味
簡単に説明すると、オンブズマンとは行政監察官のことを指します。一般には、国政監察制 (Justitienombusman)のことを言います。
メディアの自主規制システムの1つを担っており、メディアの報道(編集・報道部門)からは独立して意見を述べたりする人のことです。具体的に申し上げると、行政への苦情を受けつけることで、政務活動費の不正使用などの原因の究明や不正の監視・告発を行う人のことを呼称します。
オンブズマンの由来
スウェーデンで初めて設けられ、1809年からオンブズマン制度が導入され、彼らは議会によって任命される。しかし、議会には独立した受任者であり、国民はオンブズマンに訴え、不当な行政活動について審査し、必要なときは処罰や起訴の手続をとります。またオンブズマンみずからの摘発もあります。
日本でも地方レベルでは神奈川県川崎市の川崎市市民オンブズマンや長崎県諫早市の市政参与委員などの設置が実現しており、徐々に広まっている。
オンブズマンの文章・例文
例文1.オンブズマンの活動により、政務活動費の不正が正された。
例文2.オンブズマンには、国民すべてが平等に訴えることができる。
例文3.市民オンブズマンになるためには、資格がいらないので誰でもなれる。
例文4.政治の不正は、いくら糾弾してもなくならないから、オンブズマンの設置が必要だと考える。
例文5.不正なことをしている政治家にとっては、オンブズマンは脅威になるだろう。
オンブズマンによる摘発は、実際に効果があったこともあり不正を働いている政治家には脅威になり得るでしょう。
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オンブズマンの会話例
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この情報公開では、全く意味がわからない!もしかして、これって不正を働いているのでは?
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確かにそうね。オンブズマンに訴えてみるのもいいかもね。
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うむ…でもここは自分から訴えるべきだと思うから、市民オンブズマンを発足しようと思う!
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なるほどね。私も手伝うわ。
政治家の情報公開について、不満を抱いてる市民の会話でした。政治家にとって、オンブズマンが脅威であるように、私たちも目を光らせておくことが必要ですね。
オンブズマンの類義語
この意味に関する類義語は、「行政監察員」、「公官史」、「オンブズパーソン」などがあてはまります。
オンブズマンまとめ
オンブズマンの活動は、そんなに身近に感じたことがない人がほとんどでしょう。選挙率も低いこの国では、あまり政治に関する関心が高くありません。しかし、そんなことでは不正に走っている政治家を野放しにしてしまうことになりますので、一人一人が関心を持つことから気を付けてみませんか?