オーバーキル(Overkill)
｢オーバーキル｣とは｢必要以上の攻撃を続けて敵を倒すという意味合いで、ゲームから世界の軍事事情に経済用語等々、そして核兵器を揶揄して用いる専門用語｣です。あまりにも様々な場面で使用される言葉なのでどれか一つと限定するのは不可能ですが、近年はゲーム用語の側面が大きくなっています。しかし、使い手次第でどんな場面でも対応可能となるやや特殊な言葉と認識するのが正しい姿ではないでしょうか。
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オーバーキルの意味とは
｢オーバーキル｣の意味は以下の通りとなります。
(1)直訳｢殺し過ぎ｣｢大量殺戮｣から、相手に必要以上の攻撃を与えるという軍事用語。
(2)軍事用語が転じて、目標達成の為に過剰な努力や行動をする事。
(3)米ソ冷戦時代から、大国同士や第三国が核兵器を保有する状態。又は全ての核兵器を合わせると全人類を殺戮出来る事から核兵器社会を揶揄する言葉。
(4)軍事用語から、対戦相手や敵に必要以上の攻撃を与えて倒す(オンライン)ゲーム用語。
(5)金融引き締めや景気引き締めを図る政策を指す経済用語。
(6)ダーツ勝負のクリケットで相手と点差が200点を超える事。
｢オーバーキル｣は直訳すると｢大量殺戮｣｢過剰殺害｣や他にも｢過剰｣｢やり過ぎ｣として、そこから様々な分野で用いられる専門用語となります。一般的には軍事分野かゲーム用語として用いられる事が多く、特に若い世代ならゲーム用語として認知されています。しかし、元々は軍事用語でありゲーム用語としても戦争を再現したような舞台で敵を倒すシューティングゲームFPS/TPS、或いは対戦格闘ゲームなどで使われるので、基本的には軍事用語もゲーム用語も同じ様な意味合いとなります。要はもう勝負が決まっていたり、こちらが絶対に勝っているのに、最後まで容赦なく攻撃をしてトドメに強烈な一撃を放つや、弱い敵でも手加減せず圧倒的な攻撃力を見せつけるなどが｢オーバーキル｣と呼ばれ、特にオンラインゲームではそんな様子を第三者や負けた相手が不快感として用いる表現となるケースも多いです。勝者が嬉しそうに｢オーバーキル｣と口にすればマナーが悪く、だから敗者や第三者がえげつないとして、やり過ぎじゃない的なニュアンスから｢オーバーキル｣となります。
オーバーキルの由来
｢オーバーキル｣の由来は残念ながら不明です。ゲーム用語としては1990年代頃からゲーマー達の間で使われ始め、その後は様々なゲームでも表現として用いられますが、現在はFPS/TPSや対戦格闘ゲームで使うのが一般的です。
オーバーキルの文章・例文
例文1.昨日も今日も見ず知らずの相手からオーバーキルされまくりで、一体何の為に高いハードを必死になって並んでまで買ったのか考えたら悔しくて仕方がない。
例文2.追い詰められたプーチンがやけくそになってオーバーキル的な行動に出るのが一番恐れている事態だ。
例文3.職場の上司と妻から毎日暴言という名のオーバーキルをされ続けて、仕舞いには愛犬まで噛み付くようになり、もう全てが嫌になった。
例文4.核兵器がある限り我々人類はオーバーキルに向き合って生き続けるしか選択肢は残されていない。
例文5.｢日本の景気はオーバーキルをする状態ではなく、一刻も早く拡大路線に踏み切らないと大変な事態に陥る｣と、凡百な経済評論家が大量生産スーツに身を包みしゃあしゃあと意見を語るのだからこの国はもう終わりだ。
｢オーバーキル｣を様々な場面で使った例文となります。
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オーバーキルの会話例
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俺ってゲーム下手だよな？
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まあ、上手ではないわよね。
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さっき対戦した人が何度もボロボロになるまでオーバーキルしてきて、頭に来たからチャットで少し嫌味を言ってやろうとその人に話しかけたら、小学生のような声をしていて子供相手にボロ負けって情けなくなったよ。
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ボイスアプリで声を子供にしているんじゃない？ 実はおっさん同士の対決だから大丈夫よ。
ゲームが下手くそで意気消沈する夫とその妻の会話です。
オーバーキルの類義語
｢オーバーキル｣の類義語には、ゲーム用語として｢死体蹴り｣｢死体に鞭打つ｣｢死体撃ち｣｢横殴り｣｢BM(バッドマナー)｣などの言葉が挙げられます。
オーバーキルの対義語
｢オーバーキル｣の対義語には、同じくゲーム用語として｢GG(グッドゲーム)｣｢gj(グッドジョブ)｣などの言葉が挙げられます。
オーバーキルまとめ
｢オーバーキル｣は武力によって相手を圧倒する事から、軍事用語やゲーム用語に経済用語など様々な分野で使用される専門用語です。特にゲーム用語では弱い相手にも手加減せずに攻撃をしたり、必要以上の攻撃を続けるなどを｢オーバーキル｣とするので、敗れた方は一段と不快に感じる言葉でもあります。