「オーバーシュート」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

オーバーシュート(overshoot)

オーバーシュート」とは、まるで人気サッカー漫画の必殺シュートのように思えなくもないですが、実はこれも投資や金融・証券用語の一つです。投資系の記事や雑誌でも、そんなに頻繁に登場する言葉でもないので、投資経験が長くても知らない人も多いのではありませんか? それでは、一体どんな意味がある専門用語なのか調べてみました。

[adstext]
[ads]

オーバーシュートの意味とは

オーバーシュート」の意味は以下の通りとなります。
(1)投資用語の一つでどの金融商品でも使われるが、主に変動が激しい為替相場で使われる。
(2)為替相場で、値動きが激しく大きく行きすぎたり、逆に戻るような一連の値動き。
重要指標発表時、或いは国政選挙や政策金利発表、さらには特別な要因がなくても為替相場が通常よりも激しく変動するのが「オーバーシュート」です。平常時なら抵抗となるサポートラインで値が戻されたり、そこを上下どちらかに超えるのに時間を要するが、過剰な動きによって一瞬で超えてしまい、そのままさらに大きく動いたり、逆に行き過ぎから大きく逆戻りする事もあります。これらの不規則な激しい変動や、それに伴う抵抗となる値や線を飛び越えてしまうのが「オーバーシュート」です。例えば、アメリカ大統領選挙やイギリスのEU離脱総選挙の開票日になると、平常時の何倍も値動きが荒い展開となり、抵抗となるサポートラインなどはほぼ無意味となります。また、何もない平常の相場でも、突如値動きが激しくなる事もあるので、こんな時には予想や値動きの方向を掴むのは難しく、それこそ「オーバーシュート」だらけとなります。しかし、こんな値動きの荒さを利用した投資法を駆使して儲ける投資家もいるので、一概に荒い展開だから悪いとも言えない面もあります。スキャルピングと呼ばれる短期取引の場合、こんな相場展開を得意として利益を出す手法ですが、それでも一瞬の判断ミスや決済が遅くなると致命的なミスとして、損失が膨らんでしまいます。

オーバーシュートの由来

オーバーシュート」を直訳すると「行き過ぎ」で、由来などは残念ながら詳しく分かりません。一説によると、戦争の砲弾が目標を超えて遠くに行ってしまったのが由来とも言われていますが、信ぴょう性は不明です。

オーバーシュートの文章・例文

例文1.オーバーシュートで上に抜けた場合は戻って来ることも多いので、私は逆張り手法を用いる。
例文2.FXで変動が激しくオーバーシュートな時は、スプレッドも広がる傾向なので、手数料が膨らむ事に注意する。
例文3.ダウ高やドル高をうけた世界的な好景気で、発展途上国の株価や通貨もオーバーシュート気味だったが、流石に年明けから下がり始めた。
例文4.オーバーシュートを待ち望むよりも、平常時の相場で勝てる手法やメンタルが大事だ。
例文5.投資で短期間で大儲けしたいなら、海外FXのハイレバでオーバーシュート時に短期間で何度も取引する事だ。

FX相場における「オーバーシュート」を使った文章となります。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

オーバーシュートの会話例

  • オーバーシュートって、どんな金融商品でも言えるの? 株や先物、FXやCFD等のどれでもいいの?

  • オーバーシュートは、相場における行き過ぎという意味だから、どんな金融商品でも当てはまるけど、普通は為替やFXで使う事が多いよね。特にFXは個人投資家が多いから、そこで変動が激しいとオーバーシュートって皆が言うよね。

  • なるほど、確かにそう言われると納得です。

  • 後は、身も蓋もない言い方をするなら、かなり大雑把な表現で個人の主観が大きいよね。だから、ある人にとっては変動が激しくオーバーシュートだけど、別の人にとってはこれぐらいは想定内でオーバーシュートって言うほどではない、となるよね。

オーバーシュート」について踏み込んだ会話をする二人です。

オーバーシュートの類義語

オーバーシュート」の類義語には、「ブレイク」「大商い」などの言葉が挙げられます。

オーバーシュートまとめ

オーバーシュート」は、投資や証券用語の一つで、相場に勢いがあり値動きが激しくなり、大きく買われたり売られたりして荒い展開を指す言葉です。直訳すると”行き過ぎ”などの意味があるので、通常相場なら抵抗となる価格でも、そこを一気に飛び越えるなど相場が激しく、それ故に為替相場で使われる事が多いです。また、そんな激しい展開を利用して、儲けようと試みる投資家も多いが、FXの場合は手数料であるスプレッドも広がってしまうので、実際にはいつもよりも難しい相場となります。

最新の記事はこちらから