カスケード(cascade)
建築の用語や、電気回線の状態を表す言葉として、また人の心理の特徴を表す言葉として、様々な分野で使われているのがこの「カスケード」という言葉ですが、どういった意味があるのでしょう。原義や使い方も合わせて解説していきます。
カスケードの意味とは
この言葉は「同じものがいくつも連結された数珠つなぎのような構造」や「連鎖的や段階的に物事が生じる様子」を表します。「キャスケード」や「カスケーディング」と言われることもあります。
カスケードの由来
もともと英語の「cascade」は、岩場を段になって流れる何段も連なった小さな滝のことです。また、建築の分野では人工的に作ったものを指して使われてきました。
さらにそこから派生して、連続したものや数珠つなぎになった様子を表す言葉として各分野で用いられるようになり、日本語においても主にこの派生用法で使われています。
カスケードの文章・例文
例文1.物質内で起きるカスケードシャワーという現象で、多数の電子や光子が増殖される
例文2.見栄えのいいwebサイトには、カスケードスタイルシートが必要不可欠だ
例文3.カスケード接続にして、接続できる端末数を増やした
例文4.この公園の滝は人工物だが、カスケード状になっていてとても美しい
例文5.人の行動や心理が他の人にも連鎖していく事を、カスケード効果という
この他にも「カスケード」という単語がついた言葉はたくさん存在し、様々な分野で活用されています。
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カスケードの会話例
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少し前に行ってみたいって話していた、老舗の有名な中華料理店には行ったの?
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ううん。行こうと思ってたんだけど、同僚達が口を揃えて駅前のお店の方が美味しいっていうから、そっちのお店に行ってきたよ。
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なるほど、カスケード効果だね。
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うん。本当に駅前の方が美味しいっていう確証はなかったけど、ついみんなの意見につられちゃった。
この「カスケード効果」のように、物事がだんだんと連鎖していく様子を表す単語として、様々な言葉と組み合わされています。
カスケードの類義語
似ている言葉には「ファウンテン(fountain)」があります。ただし、例えばチョコレートファウンテンなどを想像すると一見形状が似ているように思えますが、こちらは泉や源泉、または噴水などの液体を噴き上げる装置を指すので、下に向かって流れる「カスケード 」とは少々異なります。
カスケードまとめ
様々な分野の言葉と組み合わせて使われているこの「カスケード」は、自然の小さな滝が段々と下流へ流れる様子から由来していたんですね。その様子をイメージすることで、より言葉の意味や会話が理解しやすくなりそうですね。