カタルシス(catharsis)
日常会話の中であまり頻繁に見かけるような言葉ではないかもしれませんが、この言葉を当てはめて使うことができる場面は意外とあるものなのです。フランダースの犬という映画を見た時など、まさにそういう状態かもしれません。
今回はそんな「カタルシス」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
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カタルシスの意味とは
「カタルシス」とは、英語で「catharsis」と表記し、一言で表すと「心の悪い状態が解消すること」です。
溜まったストレスが解消したといった表現をするとすごく解りやすいですね。溜まりに溜まった心の重りとなっていた存在が消え去ったというような、長期に渡る精神的負担に対して使われるケースが多い言葉です。
無くなっていくという意味で排泄といった表現をされることもある言葉です。
カタルシスの由来
「カタルシス」という言葉の由来は、「詩学」という悲劇に関して、アリストテレスというギリシャの哲学者が記述した著作物の中にて「悲しい物語は見ている人の心に恐ろしさや同情といった気持ちを湧き起こらせて、精神環境を浄化してくれる効用がある」ことを指し示した、演劇に用いられる言葉が元になっております。
それが社会一般において「心に抱えていたモヤモヤしたものや鬱屈した感情が、何かが引き金となって勢いよく消えていくこと」を表した言葉へと変化していきました。
カタルシスの文章・例文
例文1.感動する映画を見てカタルシスを感じる。
例文2.ずっと解決できない問題が解決してカタルシスを感じる。
例文3.カタルシス！こんなに私のことを理解してくれる人に出会えるなんて。
例文4.好きなことをしている時ほどカタルシスを得ている状況は他にないだろう。
例文5.彼の何気ない心遣いは何よりも私にカタルシスをもたらしてくれる。
カタルシスという言葉は心の浄化という意味の置き換えで「感動」「スッキリ」といった使い方ができる言葉です。
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カタルシスの会話例
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昨日、ずっとクリアできなかったゲームがクリアできて、ものすごいカタルシスを感じました。
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おめでとうございます！なんてゲームですか？
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「SEKIRO」というゲームです。
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あーあれ難しいって話題ですよね。
カタルシスを感じる場面は意外と身近にあるものです。
カタルシスの類義語
カタルシスの類義語としては、「鬱憤を晴らす(うっぷんをはらす)」や「解除反応(かいじょはんのう)」などの言葉が挙げられます。
カタルシスまとめ
カタルシスを感じるとは、強い心の動きを表した言葉になります。それもかなり前向きな意味を持つものであるため、より大きな無力感を抱いている人ほど、存在しているだけでカタルシスを感じてもらえるような人を目指していきたいと思うものかもしれません。
そんな方はカタルシスを得られる作品を鑑賞して、前に進んでいきましょう。