キザ(きざ)
「キザ」とは「服装や言動や態度などが気取っていたり傲慢で、周囲に不快感を与える男性」です。気取っていてもどこかユーモアのセンスが光ったり、周囲に気遣いが出来れば「キザ」とはなりませんが、まるで王子様気取りで空気が読めていないとそれはあまりにも痛々しくて「キザな男」と認定されてしまいます。
キザの意味とは
「キザ」の意味は以下の通りとなります。
(1)気取っている男。服装や言動や態度などが気取っていて、相手に不快感を与える男性の事。
(2)気にかかる。心配。傲慢や態度が大きく不快な男。
(3)不快や嫌味などの「気障り」が転じて、気取っていて不快感を与える男性を指す言葉。
「キザ」は漢字表記「気障」、英語では「pretentious」「affected」「snobbish」などが当て嵌まります。元々は江戸時代の遊郭などで使われていた専門用語で、お店や女性側が嫌味な言動や態度な男性客を馬鹿にして使っていたのが始まりと言われています。その頃は「気障り」(きざわり)でしたが、段々と略した「キザ」という形で定着をして現在に至ります。ですから、簡単に言うなら、嫌いな男性を指す言葉で、同じような言いぐさや態度でも「キザ」に当て嵌まらない場合もあるので、限りなく主観によって判断される言葉ともなります。それでも具体的には、その場を空気をまったく読まずに見栄を張る・迷惑な口説き・優越・自惚れなどをすると「キザな奴」「キザな男」という扱いになりがちです。
キザの由来
「キザ」の由来は前記したように江戸時代の遊郭が発祥とされ、経営者である楼主や女郎や若い衆などが嫌味であったり不快感を与える男性客を指す隠語として「気障り」と使っていたのが始まりです。その後は省略した「キザ」として遊郭以外でも使われるようになり、現在に至ります。
キザの文章・例文
例文1.大手商社に運良く入社したら、周囲は絵に描いたようなキザで苦労知らずのボンボンの集まりで、こんな奴らが将来的には大きな仕事を任せられ企業戦略の片棒を担ぐようになるのだから、日本は不景気から永遠に抜け出せられる訳がないと実感した。
例文2.整形した芸能人が大手を振ってキザに振る舞うとまともな人は嫌悪感を抱くが、一部のマニアは熱心なカルト信者のようにグッズ購入の為には給料を注ぎ込み、汗だくになって応援をし続ける。
例文3.どいつもこいつもSNSにキザな画像を投稿し続けるが、運営側から笑われている現実を少しも理解しないでいられるのは、ある意味で図々しい。
例文4.キザな男が嫌いと主張する女ほど、その歯が浮くセリフを一言一句覚えていて、Twitterなどに投稿をしてはモテる自慢をして困ったフリをして悦に浸るのだからどっちもどっちだ。
例文5.大物芸人がトラブル発生した後輩芸人をメディア上ではフォローするのも、令和版の「俺って実は心が広くていい奴」と世間にアピールするだけなキザ男に変わりはなく、どいつも私利私欲でしか動いていない目的重視な態度が気持ち悪い。
「キザ」を使った例文となります。
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キザの会話例
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ところで、俺ってキザな奴かな?
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普通の人よりはキザよね。私も最初はこの人は絶対に無理って思ったもの。
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やっぱりそうか…。さっきコンビニで支払いをして店員に最後「サンキュー」って言ったら、後ろに並んでいた女子高生達がキザ・ウザい・キモいって笑っているんだよ。それがショックで。
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キザなのにメンタルが打たれ弱いのね。そこは笑顔で何か一言言い返さないとダメじゃない。
女子高生からバカにされて落ち込む「キザ男」という内容です。
キザの類義語
「キザ」の類義語には、「ナルシスト」「気取り屋」「自意識過剰」「嫌味」「虫の好かない」「格好付け」などの言葉が挙げられます。
キザの対義語
「キザ」の対義語には、「粋」「色気がある」「クール」「男気」「いなせ」などの言葉が挙げられます。
キザまとめ
「キザ」は気取っていたり妙な格好をつけて、それが周囲に不快感を与えてしまう男性の呼び名です。要するに本人は良かれと思う態度や言動が実は空回りで、特に女性からは笑われたり拒否をされてしまいます。格好を付けたい気持ちも、時とタイミングなどを間違えると嫌味な男としかなりません。