キックオフ(Kickoff、Kick-off)
「キックオフ」とは「サッカーやラグビーの試合開始、ビジネス現場での新規プロジェクト立ち上げや最初の会議・飲み会などの事」です。審判がホイッスルを鳴らしてサッカーなどは試合が開始されますが、これを「キックオフ」と呼びます。これと同じ役割は野球やテニスは「プレーボール」、格闘技では「ファイト」、柔道は「始め」となり、それぞれの競技によって違いはありますが、これらは開始を合図する「宣告」なのです。だからビジネス現場でも同じような感覚で用いられているのでしょう。
キックオフの意味とは
「キックオフ」の意味は以下の通りとなります。
(1)サッカーやラグビーにアメリカンフットボール等で、試合開始時や得点後の試合再開時にフィールド真ん中からボールを蹴る事。
(2)サッカーなどで前後半や得点後にセンターサークルからボールを蹴り出す事から、「試合開始」を指す言葉。
(3)ビジネス用語ではサッカーなどの「試合開始」から、新しい事業の立ち上げや最初となる会議などを比喩して「キックオフ」「新事業のキックオフ」「キックオフミーティング」等と呼ぶ。
”キック”は「蹴る」「ボールを蹴る」、”オフ”は「スイッチが切られている」「休日や非番」「価格の割引」「〜から離れる」で、サッカーなどではボールがセンターサークルから離れて試合開始となるので「キックオフ」となります。最初に選手がボールをキックしないと試合は始まらず、そこから比喩としてビジネス用語としても上記のような意味合いで度々使われます。よって、試合開始から「これから仕事を始める」「新しく踏み出す」「仕事スタート」となり、外資系やベンチャーなどでは特に新しいプロジェクトに関連して「立ち上げ」「始動」から「最初の会議」などでも評されます。体育会系の出身者が多いのも多少は関係していると思いますが、実際に英米でも「キックオフ」はビジネス用語として日本同様に会議開始などで用いるので、それが日本にも広がったと見るのが自然でしょう。
キックオフの由来
「キックオフ」の由来は残念ながら不明ですが、ラグビーやアメリカンフットボールよりも歴史が古いサッカーを発祥とするのが一般的です。サッカーの起源は古代の新石器時代とされ、それが古代エジプトやギリシャなどを得て、現在の形を成したのは1863年のイギリス・ロンドンになります。
キックオフの文章・例文
例文1.キックオフの瞬間と同時にドリブルを仕掛けたが、対峙した60歳の選手にタックルをされてボールを奪われ、久しぶりのシニアサッカーのレベル高さが心地よかった。
例文2.明日は会社でキックオフミーティングがあるが、県外各地からマッチョで元気だけが取り得の日焼けした連中が何十人も集まるので早くも憂鬱だ。
例文3.コロナになりキックオフ飲み会という名の合コンが出来なくなり、悔しがっている奴らも多いだろう。
例文4.キックオフよりもロスタイム突入やタイムアップの瞬間が最も興奮する。
例文5.休日なので息子のサッカーの練習を見に行ったら、途中から練習試合となったが中々キックオフとならずどうしたのかと思ったら、審判役のコーチが携帯で誰かと長々と話をしていて、噂によるとヤバイ連中から金を借りて首が回らないそうだ。
サッカーやビジネス用語で「キックオフ」を使った例文です。
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キックオフの会話例
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そろそろ高校サッカー全国大会の決勝が始まる…。あと1分。
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Jリーグだけでなくワールドカップですらテレビ観戦しないのに、高校生のスポーツは好きよね?
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高校生には夢があるからね。俺は夢の立会人だよ。ほら、キックオフで試合が始まった。って、チャンネルを変えるなよ。
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このテレビが私が買ったものよ。あなたは高校生のサッカーを呑気に見て夢を語らず、仕事でも探してきなさいよ。
高校サッカーのテレビ中継を見ている夫婦の会話となります。
キックオフの類義語
「キックオフ」の類義語には、「開始」「幕開け」「発足」「プレーボール」「ホイッスルが鳴る」などの言葉が挙げられます。
キックオフの対義語
「キックオフ」の対義語には、「タイムアップ」「タイムオーバー」「終了」「試合終了」などの言葉が挙げられます。
キックオフまとめ
「キックオフ」はサッカーなどのスポーツやビジネス現場でも使われる言葉で、主に「試合開始」「新規プロジェクトの立ち上げ」「ミーティングの開始」といった意味やニュアンスとなります。何かが始まる際に使われますが、逆に言うならこれら以外ではほぼ使われないので日常生活ではあまり見聞きする事はありません。