「キックバック」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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キックバック(Kickback)

「キックバック」とは「合法的な謝礼金や違法な賄賂などの総称」です。経済事件や企業犯罪の小説が好きなら「キックバック」とはどうしても犯罪のイメージが強くなりますし、一方でビジネス現場で商品販売と常に向き合っていると販促からの謝礼金と思うでしょう。ですからどちらも「キックバック」としては正しい意味があるので、その辺りを深く解説させて頂きます。

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キックバックの意味とは

「キックバック」の意味は以下の通りとなります。
 (1)英語表記「kickback」の直訳から「反動」「はね返り」「割戻金」「リベート」「ピンハネ」「上前」など。
 (2)商取引において販売促進目的から取引先に渡す合法的な謝礼金。
 (3)癒着関係にある者同士や企業間の不正行為で、支払い代金の一部を謝礼として支払い人である買い手に戻す行為。またその違法な金の呼び名で、状況に応じて手数料・世話料・賄賂・リベートとも言われる。
 (4)電動のこぎり「チェーンソー」などの工具の刃が固い物に挟まり、その勢いで工具が作業者にはね返り飛んでくる現象。
「キックバック」は米津玄師などアーティストの楽曲や映画などのタイトルとなる場合もありますが、企業や政治家や公務員などの犯罪行為であり何かの対価として不法な報酬ながら謝礼として相手に戻す行為やその金となります。これはお金が存在する以上は絶対になくならない行為とされ、例えば大物政治家に力を借りたお礼、買付担当者と優先的な関係を構築する、今後もその企業と円滑な付き合いを継続したいから等々の様々な理由で「キックバック分」を上乗せしたり、或いは高額接待をするなど明らかな賄賂的なものが明確になると「キックバック」となります。一方、少々難しいのは「キックバック自体」は犯罪ではなく合法となるパターンも多数ありますが、ニュースやドラマなどでは「キックバック」を行った者や受け取った側が逮捕されるので、どうしてもイメージとして犯罪に感じるのです。しかし、通常の商取引では企業間である商品を一定期間内に定められたノルマを達成すれば特別に利益上乗せとして売り上げの何%を「キックバック」するというのはよくあります。要は合法の範囲内であり企業同士が事前に取り決めしているなら、販売促進を目的とした「キックバック」はまったく問題ないのです。よって「キックバック」とは「賄賂」と「謝礼金」から合法と違法の場合がありますが、どうしても違法の方が世間では強く印象に残ってしまいます。そして補足としては、電動のこぎり「チェーンソー」や電気まるのこなどの手で使う工具が何かしらの要因で操作中に反動ではね返ってしまうのも「キックバック」となります。

キックバックの由来

「キックバック」の由来は残念ながら不明ですが、恐らくはアメリカで制定されている「反キックバック法」から取られて日本でも浸透していったと思われます。また以前は同義として「リベート」などが多く使われていましたが、2000年代に入ると代わりに「キックバック」という言葉が好まれるようになります。

キックバックの文章・例文

例文1.取引先の営業マンから日頃のお礼と言われ、酔っていた事もあって思わずキックバックを受け取ってしまったが、冷静になると怖くて返したいがどうすれば良いのか分からない。
例文2.政治家や官僚はキックバックを謝礼と偽り受け取るのが仕事のようなもので、それだけ私腹を肥やしても相手にもっと寄越せと要求するのだから、その強欲さはZ世代の強盗団もビックリだろう。
例文3.スマホ販売や光回線契約などは客と業者に管轄する総務省も全てひっくるめてキックバックの間柄で、もう何が何だかさっぱり分からないが何故かまかり通っていて、これを他の商品や業界でやれば違法と大騒ぎするのは確定なのだから日本の闇は相当深い。
例文4.国民生活に安全をと社会に危害を加えるヤクザを追い込んだら、今度は企業が非正規やブラック企業を増やし国民を苦しめ始め、本来助けるべき政府は増税でそんな企業を必死に後方支援をして、働き手に払うべき金がキックバックされて向かう先はアメリカなのか、それとも政府や企業に宗教法人へ再び還流するのか庶民に知る由はない。
例文5.こっちは深夜手当もつかず働くのに、タワマンに住む賄賂やキックバックをもらうだけで生活ができる上級国民が羨ましくて仕方がない。
「キックバック」を使った例文となります。

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キックバックの会話例

  • やばっ、自動車税を支払うのを忘れていた。

  • 早く払った方がいいよ。税金支払いは国民の三大義務なんだから。

  • 納税って義務なんだ。後の二つは確か…、キックバックと洗脳だっけ?。

  • いったいどんな国よ。ところでキックバックは違法と合法のどっち?

「キックバック」をよく理解していないが、何となく如何わしいと思っている2人の会話です。

キックバックの類義語

「キックバック」の類義語には「キャッシュバック」「返戻金」「返戻」「バックマージン」「袖の下」「裏金」などの言葉が挙げられます。

キックバックの対義語

「キックバック」の対義語は厳密にはありませんが、強いて挙げるなら「罰金」「懲罰金」「違約金」「反則金」「ペナルティー」などになります。

キックバックまとめ

合法と非合法を含めて謝礼や賄賂目的で授受される金銭が「キックバック」です。販売促進として商品を多く売り上げたら特別な謝礼金を支払う事から、権力者や立場が上の者への口利きとして賄賂を渡すのも「キックバック」となるので、会話や文章なら前後の内容に応じて犯罪か否かを判断する必要があります。

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