クッキーレス(Cookieless)
｢クッキーレス｣とは｢PCやスマホの閲覧履歴などの個人データをIT企業が使用するのを規制する動き｣です。ネット対策としてセキュリティソフトを導入している人も多いでしょうが、これで自分のパソコンは情報流出がしない堅固になったと思ったら実は大間違いで、個人データはIT企業が堂々とマーケティンという名目で使ってきたのです。しかし、流石にそれはマズいと良識派の声が通り始めやっと規制がされるようになり、それを｢クッキーレス｣や｢クッキーレス時代｣と言います。
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クッキーレスの意味とは
｢クッキーレス｣の意味は以下の通りとなります。
(1)Webサイトの閲覧履歴を保存するクッキーに対しての情報規制の動きに対する呼び名。
(2)パソコンのブラウザに保存されている買物履歴などの閲覧データはこれまでIT企業にとって広告配信などで使われる貴重な情報源だったが、これからはクッキー依存から脱却し新たなマーケティング手法を導入していくという世界的な流れ。
(3)｢Cookieレス｣｢ポストCookie｣｢アフターCookie｣なども同義。
”クッキー”は｢PCなどのブラウザに保存されるテキスト形式の個人データ｣｢マーケティングに利用される個人情報｣、”レス”は｢”～がない”という意味の接尾語｣で、”クッキー”というパソコンやスマホに保存される閲覧･買物･興味がある話題等々が保存されるデータをIT企業などがマーケティングとして利用するのを規制する動きが｢クッキーレス｣です。言葉悪いですが、これまではIT企業などが好き放題に個人情報を搾取(入手)し、商品宣伝や開発や分析などに利用してきました。消費者動向を調べるには大変効率が良く、結果的には入手された個人にもメリットがあるので一概に｢悪い｣とは言えませんが、それでも昨今の個人情報への配慮やプライバシー侵害の観点から問題ありと長い間指摘をされてきました。それに対しIT企業側は反対の立場を貫いてきたのですが、欧州が一足早く｢GDPR｣(General Data Protection Regulation、EU一般データ保護規制)を2018年5月に施行し、IT最大手のGoogleも｢サードパーティークッキー｣(クッキーの一種で別会社が使う事)を2023年から廃止にすると表明し、今後は｢クッキーレス時代｣に突入するとマーケティング界隈でトレンドになっています。また、Googleの動きから｢クッキーレス｣は実質的には｢サードパーティクッキー規制｣となります。
クッキーレスの由来
｢クッキーレス｣は類似の表現として、｢脱クッキー依存｣などが2015年頃から登場をするようになります。この頃はスマホなども大分普及をして誰もがネットの恩恵を受けていましたが、一方でプライバシーには配慮が足りないと世界的に問題が指摘されていたのです。2017年にAppleがクッキー制限の機能をSafariに備え、翌年EUで｢GDPR｣が施行され、｢クッキーレス｣の流れが加速しつつあります。
クッキーレスの文章・例文
例文1.今後はクッキーレスという新しいネット時代に突入するが、結局は中国やロシアなどはそんなルールを守るわけがなく、ますます欧米各国との対立が鮮明化する。
例文2.個人情報を入手し税金もまともにし払わずにグローバル企業へとのし上がったGAFAは、クッキーレスになっても金儲け以外に何をしたいのか理解できない。
例文3.個人的には、もう情報を集める必要がなく、マーケティング分析も無意味となったから急に偽善者としてクッキーレスに賛同しているようにしか思えない。
例文4.クッキーレスよりもネット回線の安定化と高速化に格安化が先決ではないのか。
例文5.間抜けなユーチューバ―の動画に無意味なCMを流すのは誰得なのか毎回思うが、間違えてクリックしても今後はクッキーレスでマーケティングに反映されないようになれば、少しはマシになる。
IT用語である｢クッキーレス｣を使った例文です。
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クッキーレスの会話例
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パソコンが重いなー。何で年々技術が進化しているのに、パソコンは重くなるのか疑問だわ。
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マーケティング会社があなたのパソコンを監視しているんじゃない？ クッキーから情報入手をリアルタイムでやっているから重いのよ。
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そんな違法行為を堂々としないでしょう。それにクッキーレスな動きが加速している今、俺の情報を入手してどうするんだよ。
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クズ人間の閲覧や買物履歴に興味があるんじゃない。知らないけどね。
動きが重いパソコンや｢クッキーレス｣について、男女が掛け合いのような会話をしています。
クッキーレスの類義語
｢クッキーレス｣の類義語には、｢ポストクッキー時代｣｢クッキー規制｣｢サードパーティCookie規制｣｢脱クッキー対策｣などの言葉が挙げられます。
クッキーレスの対義語
｢クッキーレス｣の対義語は厳密にはありませんが、強いて挙げるなら｢クッキー容認｣｢クッキー緩和｣などの言葉が挙げられます。
クッキーレスまとめ
｢クッキーレス｣はネットを利用すると蓄えられる個人データをIT企業などが利用するのを規制する動きで、要するにプライバシー保護から個人情報をマーケティング目的とはいえ自由に使うのはNGとしたのです。特にGoogleが｢サードパーティクッキー規制｣に乗り出したのが｢クッキーレス｣の動きを加速させ、これからは｢クッキーレス時代｣に突入する事になります。