「クロス取引」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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クロス取引(くろすとりひき)

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株式取引のクロス取引とは、ある一つの銘柄において、自分の売り注文と買い注文同士を成立させる取引のことをいいます。クロス取引は作為的な相場形成の一つとなりうるため、一般には、行ってはならない取引とされています。一方で株価変動のリスク無くし株主優待を低リスクで取得する「つなぎ売り」を行う際、クロス取引にあたることを知らずに同取引を行ってしまう個人投資家が多いのも現状です。

クロス取引の意味とは

厳密には、ある一つの銘柄に対し、自己が発注した同数量の売り注文と買い注文同士を成立させる取引のことを指します。結果的に自己の注文同士が成立したかは問わず、成立しうる注文自体をクロス取引と呼ぶこともあります。

クロス取引の由来

自己の注文同士を交差するように成立させるためクロス取引と呼ばれています。

クロス取引の文章・例文

例文1.クロス取引は仮装売買だと疑われる恐れがある
例文2.自分の売りに買いをぶつけたらクロス取引になる
例文3.優待目当てでクロス取引をしたよ
例文4.クロス取引になる注文は控えるよう営業マンに言われたよ
例文5.クロス取引を受けてくれる証券会社もあるらしいよ
厳密な定義においては、クロス取引は行ってはいけない取引とされています。一方で、用語としての「クロス取引」は、元来の厳密な意味から外れた広義の意味で使われる事も多く、また誤用される事多々あります。

クロス取引の類義語

クロス取引の類義語として「つなぎ売り」があります。つなぎ売りは、既に保有している現物株式について、新たに空売りをかけることをいいます。そうすることで一時的に相場変動リスクを無くす事ができます。このように、クロス取引とつなぎ売りは厳密には異なる取引となりますが、個人投資家の間やインターネット上では、同じ取引を指す言葉として誤用されることもあります。

クロス取引まとめ

クロス取引はそこに経済合理性がない場合、単なる作為的な相場形成となるため、行ってはいけない取引となります。仮にその取引に経済合理性があるとしても、それを完全に容認できるものでもないです。
また、証券取引所でもクロス取引を強く監視をしており、各証券会社への確認だけでなく、各証券会社を通じて個人投資家への事実確認と注意喚起を行うこともあります。しかし、それを知らない個人投資家が多いのも事実です。著しく悪意がある場合を除いて即座に罰則があるわけではないものの、一個人投資家として意図せず行ってしまった場合であっても、証券会社などから確認や指摘が入ることもあるので注意が必要です。

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