ゲーム理論(ゲームりろん)
「ゲーム理論」という言葉を聞いたことはないでしょうか。あまり聞き馴染みはないかもしれないですが、日常の生活のなかで、この理論を無意識に使っている方もいるかもしれないですね。この記事ではそんな「ゲーム理論」について解説していきます。
ゲーム理論の意味とは
「ゲーム理論」とは、「合理的で戦略的な意思決定を記述する理論」を指します。また「互いに影響し合う意思決定を扱う理論」も指しています。
少し難しいので噛み砕いて言ってしまえば、ゲーム理論の目的は、「交渉時の駆け引きを有利に進めること」です。通常は交渉の場では「どうすれば自分の利益が大きくなるか」を考えますね。しかし、自分の利益しか考えない取引は断られてしまう可能性が高いですし、現実的ではないです。そこで、相手にもそれなりに利益があり、こちらが譲歩できる限界の利益を追求する方法がゲーム理論です。
ゲーム理論の由来
「ゲーム理論」は、1944年、数学者のフォンノイマンと経済学者のモルゲンシュタインによる『ゲームの理論と経済行動(Theory of Games and Economic Behavior)』と言う著書で誕生しました。
ゲーム理論の文章・例文
例文1.ゲーム理論といえば、集団のジレンマが有名だよね。少し難しいけど学んだら楽しかったよ。
例文2.ゲーム理論においては、誰かだけが助かる方法からみんなが少しずつ助かる方法を考えることができる。
例文3.最善の戦略を練って選択肢を減らすこともゲーム理論では可能だ。
例文4.自分がとるべき選択が周りに左右されないのはゲーム理論の考え方の1つだ。
例文5.就職活動は、参加者がお互いに非協力的で、戦いあう状況なのでゲーム理論では非協力ゲームという。
ゲーム理論に使われている「ゲーム」は、日本における「ゲーム」と大きく意味が違います。日本におけるゲームは、ゲームばっかりやって!」と親に怒られたり、ネガティブな意味でつかわれることが多いですが、学術的にはゲームという言葉はポジティブにとらえられています。ものによって脳の処理情報機能が向上しますし、「ゲーム脳」のようにネガティブに使われる言葉はないようです。
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ゲーム理論の会話例
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新型コロナウイルスの影響でどこにもトイレットペーパーやマスクが売ってなくて困ってるんだ…
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確かに私の家に近くにも全然なかったわ。
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買える時に多めに買うことはしょうがないけどもう少し他の人のことも考えてほしいな。
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ゲーム理論を使えば、こんな状況の中で一人一人がとるべき行動が分かるかもしれないわね。
自分だけが買うのをやめても、他の人が買いだめを続けるならば、問題は解消しませんよね、こういったジレンマのなかで「ゲーム理論」が用いられるんですね。
ゲーム理論の類義語
ゲーム理論の類義語として「モラル・ハザード」「game theory」が挙げられます。
ゲーム理論まとめ
ふと日常で考えてみると、奥さんとお小遣いの交渉や、バイトのシフトの変更の交渉など色々な交渉であふれていますよね。ゲーム理論は深く学ぶには難しい学問かもしれませんがゲーム理論を少し勉強するだけでも日常に活かせるかもしれないですね。ぜひ勉強して、日常で使ってみてはいかがでしょうか。