「コミュ障」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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コミュ障(こみゅしょう)

「コミュ障」とは「他人との付き合いが難しく、極度に人見知りな性格な人の事」です。こんな人たちを自称も含めて「コミュ障」と呼びます。本来は「コミュニケーション障害」である知的障害など意志伝達が難しい事なのですが、現在の特に若い世代は、「コミュ障」を会話下手や人見知り、さらには暗い性格など実に幅広く拡大解釈して使っています。穿った見方なら、最初に「コミュ障」と自らを紹介すれば、面白い事などを言ったり無理して明るくしないで済む防波堤の役目もあります。そんな現代ならではの病める魂のような「コミュ障」についての解説となります。

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コミュ障の意味とは

「コミュ障」の意味は以下の通りとなります。
(1)視覚や聴覚障害、発声や発語の障害など知的障害で相手とのコミュニケーションを取るのが難しい状態である「コミュニケーション障害」を略した言葉。
(2)視覚や聴覚障害などで意志や感情の伝達が難しい(1)の状態を一般人に当て嵌め、人付き合いが苦手や他人に無関心な状態のネットスラングであり呼び名の事。
(3)友人や顔馴染みとは楽しく接するが、それ以外の相手とは極端に会話を避けたり雑談すら出来ないや苦痛に感じる人の事。
(4)人見知りが激しい、口下手、会話が嫌い、喋る人がいない、陰キャラ等々のタイプ。

「コミュ障」は正式名称「コミュニケーション障害」(又は「コミュニケーション症」)を略した言葉で、本来は医学的な見知から、視覚であったり聴覚の障害や発声などの障害で、相手とのコミュニケーションである意志伝達や意志理解が難しい状態の事です。しかし、実際にこの様な立場の人や関係者が「コミュ障」とは言い難いものです。この言葉をもじって、所謂ネット世界で始まった専門用語が「コミュ障」です。特徴は説明した通りですが、単純に人付き合いが苦手だったり、過去の嫌な経験が影響をしているのか、特に見知らぬ相手とは積極的に会話をしない、仲良くなろうとしない人を自戒や卑下、或いは時には笑いも含めて「コミュ障」と言います。自ら「コミュ障」と名乗る分には冗談半分、本音半分といった所ですが、そんな当人が居ない席で「あいつコミュ障だから~」と言われるのは、完全なるコミュニケーション能力に欠けている可能性が極めて高くなります。一言で「コミュ障」といっても程度の差は幅広く、単に軽い人見知りから、それこそ誰とも会話をしないで自分の殻に閉じこもるタイプと実に様々です。これらを一括りにするのはかなり乱暴ですが、「コミュ障」自体に明確な定義がないので、云わば当人の理論や理屈で当て嵌まれば全て該当するともなってしまいます。それでも一般的には、ある程度の常識的な人付き合いが出来ないのが「コミュ障」であり、若い人など所謂陽キャラに属する人にとっては明るくない人やノリが悪い人を全て「コミュ障」としがちですが、そこまでは流石に無理があるのではないでしょうか。最近は暗い性格や会話が少ないだけでなく、反対に空気が読めないや自分勝手に喋りすぎるのも円滑なコミュニケーション能力が足りないと「コミュ障」と呼ばれるので、静かでも煩くてもダメという程々に適度な会話スキルが求められる傾向がより強まっています。対人関係のコミュニケーションの難しさが改めて露呈して、今後はますます自称「コミュ障」が増えると懸念されています。

コミュ障の由来

「コミュ障」はどこまで歴史を遡るべきなのか意見が分かれるところですが、言語障害として精神医学の「アスペルガー症候群」まで辿れるなら、1944年にオーストリアの小児科医.ハンス・アスペルガーが一連のコミュニケーション能力が劣る事を命名したのが始まりとなります。この「アスペルガー症候群」は日本ではかつて「アスペ」と呼ばれ、日本でもネット世界で馴染み深い言葉です。一方で現在のネット世界で蔓延る人見知りとしての「コミュ障」は1990年代に入ってから使われ始めましたが、現在の様には浸透しておらず、主にネット世界特有のオタク用語やネットスラングという側面が強かったのですが、2010年代に入ると新しい世代を象徴する言葉という側面も加わり、例えば職場の新人は仕事は出来るが人付き合いを嫌い飲み会なども断るとして「コミュ障」が使われ始めました。

コミュ障の文章・例文

例文1.コミュ障で引き籠りの兄が数週間ぶりに部屋を出てシャワーを浴びたので、母は涙を流して喜び父は歓喜の晩酌を楽しんだ。
例文2.イケメンのコミュ障は周囲も一目置くが、チー牛のコミュ障は絶望的なので直すべきだ。
例文3.会話がしたくなく面倒な時は、取りあえずコミュ障とアピールすればその場は収まる。
例文4.美人でもコミュ障が多いというのだから、世の中は分からないものである。
例文5.営業でバリバリ働いても、ストレスからなのか休日はコミュ障となって部屋から出ないでネット世界のみで満喫するという人もいるそうだ。

「コミュ障」を様々な角度から見た例文となります。

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コミュ障の会話例

  • また、新しい職場で上手くいってないんだって?

  • だって上司やセクハラ目線だし、他の人達もなんか冷たいから、自然と距離を取るでしょう。

  • そんな事ばっかり言っていると、どこも働くところがなくなるぞ。

  • いいの私はコミュ障だから。向こうだって、私と話すのは面倒だと思っているのよきっと。だから、このまま他人とは相容れず一人で生きていきます。

仕事が長続きしない妹と、そんな状態を心配する兄の会話やり取りです。

コミュ障の類義語

「コミュ障」の類義語には、「ボッチ」「内向的」「陰気」「陰キャラ」「チー牛」などの言葉が挙げられます。

コミュ障まとめ

「コミュ障」は元々は医学分野の「コミュニケーション障害」と事ですが、近年は特にネット世界や若者の間では完全に人見知り・陰キャラ・会話が嫌い・口下手・人付き合いが嫌いや苦手といった対人との関係を構築するのが難しい事に対する呼び名となっています。極論で言うなら、誰からも好かれる明るい人以外は自称も含めてほぼ全員が「コミュ障」とも言えて、結局のところは大多数が「コミュ障」なので実はそれほど気にする必要はないのですが、情報社会である現代においては高いコミュニケーションスキルが要求されるが故に、真面目な人ほど余計に気になってしまうようです。

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