ゴト師(ごとし)
「ゴト師」とは「パチンコやスロットで特殊道具や裏ロム変更などの手口をして荒稼ぎするパチンコ業界に蔓延る犯罪者(集団)の呼び名」です。パチンコ好きな方なら、これまで一度ぐらいはパチンコ店にパトカーがやってきた現場を目撃した事はありませんか? 置き引き、ケンカ、迷惑客など他の理由も当然ありますが、もしかしたらが店側に捕らえられた「ゴト師」を警察に引き渡す所だったのかも知れませんね。
ゴト師の意味とは
「ゴト師」の意味は以下の通りとなります。
(1)パチンコやスロットで特殊道具などを使って不正に出玉やメダルを得る行為「ゴト」をする個人や集団の呼び名。
(2)不正な方法でパチンコやパチスロをして金を稼ごうとする者達を指す犯罪や裏稼業用語。
”ゴト”は「仕事の隠語」「仕事の略」「不正行為をする者」、”師”は「専門家」「先生」「師匠」で、不正行為の専門家が「ゴト師」となります。文字通り取れば全ギャンブルの不正行為全般を指しますが、現在はパチンコやスロットでの不正行為で出玉やメダルを得る行為をする者の事です。具体的な不正行為の方法はいくつもあり、またパチンコ台やスロット台が「ゴト師」対策を取り入れると、さらに新しい不正行為を取り入れるので業者とのいたちごっこが長年続いています。昔は単純に磁石を使ったものが有名でしたが、現在は台のチップや基盤やロムを不正仕様に交換したり、持ち込んだパチンコ玉で打ったり、電波や体感器を使用するなど、その手口は実に巧妙です。さらには、パチンコ店の店員と結託をして”ゴト”をするケースもあり、この場合は見た目では不正行為をしていると判断をするのが極めて難しく、店としても深刻なダメージを負っています。当然ながら「ゴト師」の行為は犯罪であり、捕まれば窃盗罪での刑事罰が待ち受けています。因みに下火になったと言われるパチンコ業界は今でも全体としては年間数十兆円の巨大娯楽産業で、その内数百〜1000億円規模で”ゴト”の被害を受けていると言われています。
ゴト師の由来
「ゴト師」の由来は「仕事師」とされ、それが転じてギャンブル業界で不正を行う者を「ゴト師」と呼ぶようになりました。そもそも犯罪的な仕事を隠語というか裏稼業用語では”シゴト”から”シ”を取り「ゴト」と呼ぶので、それの専門家なので「ゴト師」となります。
ゴト師の文章・例文
例文1.友人は酔うと「俺の仕事はゴト師だ!」といつも言っていてこっちは嘘と知りながらも受け流していたが、ある時逮捕されたと別の友人から教えてもらい本当だったと思い知った。
例文2.ゴト師で1日何十万も稼げるなら、それはまともに働くのがバラらしくなる。
例文3.パチンコ屋の駐車場で、平日なのに高級車からジャージ姿で降りてくる輩っぽい者を見掛けると、思わず「ゴト師ですよね。サインを下さい」と言いたくなるが、それを言った後の修羅場を想像して我慢する。
例文4.昔からの迷信だが、ゴト師と漁師ほど天気予報を夢中で見ると言われている。
例文5.公務員からゴト師に転職をして年収は数倍になったが、パチンコ店にいつ発覚するかという恐怖から胃に穴が開いたが、今更辞めたらゴトグループからの報復もあり八方ふさがりだ。
「ゴト師」を使った例文となります。
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ゴト師の会話例
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暇だなー。久しぶりにパチンコでも行くか…。
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それなら、私も行くー。
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おいおい、パチンコは遊びじゃないんだぞ。そんな気楽に行ける場所じゃないんだよ。男が1ヶ月分の小遣いを賭けて、大勝ちするかボロ負けするかの真剣勝負なの。分かる?
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あなたの小遣いは月5000円じゃない。それで人生を懸けた大勝負のように言わないでよ。それよりもゴト師とか居るでしょう? 私、本物を一度見たかったの。
少ない小遣いの夫がパチンコ屋に行こうとすると、妻も行きたがるという内容です。
ゴト師の類義語
「ゴト師」の類義語には、犯罪行為をする者である「詐欺師」「シロサギ」「ペテン師」「犯罪者」「イカサマ師」などの言葉が挙げられます。
ゴト師の対義語
「ゴト師」の対義語には、犯罪行為ではなくギャンブルをする者の「パチプロ」「ギャンブラー」「博徒」「勝負師」「ばくち打ち」などの言葉が挙げられます。
ゴト師まとめ
「ゴト師」はパチンコ店で不正行為をして出玉やメダルを得ようとする犯罪者の呼び名です。「ゴト行為」は特殊な道具を使ったりパチンコやスロット台の基盤やロムを取り替えるなど、その手口はイカサマなどの範囲を超えた犯罪者集団による大規模な組織ぐるみの犯罪行為として、パチンコ業界を悩ます頭痛の種になっています。