「シカゴ筋」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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シカゴ筋(しかごすじ)

何の前触れもなく「シカゴ筋」と突然聞かされたら、筋肉の名称と思ってしまいますよね。それぐらい、一瞬何の事かまったく分からない「シカゴ筋」ですが、これも実は経済用語の一つです。アメリカの都市である”シカゴ”とその取引所の投資関係者を”筋”として合わせた俗語です。それでは、一見するとユニークな「シカゴ筋」の解説となります。

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シカゴ筋の意味とは

「シカゴ筋」の意味は以下の通りとなります。
(1)米シカゴの先物市場で、通貨先物取引を行っている投資家や機関投資家の総称。
(2)保有ポジションが公開される事から、その後の相場に影響を与える特別な集団として、シカゴの通貨先物取引を行う投資家やヘッジファンドなどを「シカゴ筋」と呼ぶ。

最近ではFX業者の一部では、取引時における出来高や全体の保有ポジションなどを公開するとこもで出ていますがまだまだ少数であり、株取引のように出来高が完全に公開されていません。出来高とは売買成立の数であり、相場判断の重要な目安となります。しかし、繰り返しになりますが、FXでは通常はこの重要な出来高を知る手段がありません。しかし、米シカゴのシカゴ・マーカンタイル取引所の先物市場で通貨先物取引をすると、そのポジション動向が毎週末に公表されます。為替市場は買いと売りの優勢が分かり難いので、それ故に、その重要性からシカゴの先物市場の投資家達を特別に「シカゴ筋」と呼んで、世界の市場関係者などが注目をしています。また、厳密には大量に注文をする大口投資家を「シカゴ筋」と呼ぶのが正しいとされます。

シカゴ筋の由来

シカゴ筋は英語で「Chicago muscle」と呼ばれ、正確な由来等などは不明ですが、シカゴ・マーカンタイル取引所は世界で初めて金融先物取引を導入した歴史ある由緒正しき取引所です。元々は、卵とバターの安定取引を目的に設立され、現在でも先物取引などでは世界最大の取引量を誇り、日本では日経平均先物があまりにも有名です。その影響力からいつからか「シカゴ筋」と呼ばれるようになったのですが、具体的な年代は不明です。また、投資や証券用語では何かとある集団に対して”筋”が使われる傾向がありますが、これも諸説があり、元々の意味に集団や家柄などを指す事や、江戸時代に銭百文を数えるのに使用した等が関係あるとされますが、真相は不明です。

シカゴ筋の文章・例文

例文1.シカゴ筋やシカゴ市場の影響は絶大で、日経平均先物が上がれば翌日の日経平均も高くなって始まる。
例文2.シカゴ筋のポジションをチェックするのは、FXの長期取引にとっては常識である。
例文3.ニューヨークやロサンゼルスではなく、なぜシカゴの取引所が注目されたのか謎があるが、1900年前後は工業都市として栄えた背景があり、それらの歴史もシカゴ筋に少なからず影響を与えている。
例文4.世界の投資の相場縮図がシカゴ筋と言われるほど、この値動きや売買ポジションが注目される。
例文5.シカゴ筋、投機筋、仕手筋などの関連した用語はいくつもある。

「シカゴ筋」を使った投資に関連する文章の例となります。

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シカゴ筋の会話例

  • FXで長期取引をするなら、シカゴ筋の一挙手一投足に注目していないとダメだよね。

  • そうだけど、必ずしもそうとも言えないよね。だって、確かシカゴ筋のポジションって、週一報告だったよね。そうなると、結果的にあまり意味がなくない?

  • あっそうか! それに、シカゴ筋のプロ連中もその発表されるのを見越して裏を狙ったりするし…、簡単に相場は勝たせてくれないね。

  • まあだから面白いんだけど、やっぱり難しいね。どんなにシカゴ筋のポジションが分かっていても、彼らも負ける時があるし、急にいきなり大転換となるのが相場の世界だからね。

「シカゴ筋」のポジションを確認しても、相場では勝てないという会話です。

シカゴ筋の類義語

「シカゴ筋」の類義語には、「投機筋」「地場筋」などの言葉が挙げられます。

シカゴ筋まとめ

「シカゴ筋」とは、米シカゴの先物市場で通貨先物取引を行う投資家やその集団の総称です。株取引と違い、為替取引の場合は出来高が公表されないので、相場全体における売買ポジションが分からないのです。そうなると売買のどちらが優勢で、将来的にどちらに価格が動くのか予想が困難なのですが、シカゴ・マーカンタイル取引所の先物市場では通貨先物取引のポジションが週に一度公開される特別性があるので、敬意も込めてここで取引をする投資家や機関投資家などを「シカゴ筋」と称して、その影響力が注目されています。

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