シスジェンダー(Cisgender)
「シスジェンダー」とは「生まれた時の体の性別と性自認が同一であること」です。皆さんは体と自分の性が同一であるということが当たり前であると思っているかもしれませんが、これも一つの性自認です。LGBTQの広まりによってマイノリティの人たちが認知されていく一方、「シスジェンダー」という言葉も一般的に認知されるようになりました。今回はそんな「シスジェンダー」を解説していきます。
この記事の目次
シスジェンダーの意味とは
「シスジェンダー」の意味は以下の通りです。
(1)生まれた時の体の性別と性自認が同一であること
(2)性別と性自認が一致していること
一般的に少数派とされている、体と性自認が異なる状態で生まれた「トランスジェンダー」とは違い「シスジェンダー」は多数派のため自覚することがあまりありません。
また、「シスジェンダー」が必ずしも異性を好きになるわけではありません。性的趣向はさまざまであり、「シスジェンダー」の中にも同性を好きになったり、また人に恋愛感情を抱かない「アロマンティック」と呼ばれる人も中にはいます。「シスジェンダー」はあくまでも自分の性と体が一致してるだけであり、性的趣向は人それぞれです。
現在の世の中の多数である性別と体が同一であり、異性を好きになる人は「シスジェンダー・ヘテロセクシャル」と定義をします。また、「シスジェンダー・プリビレッジ」といわれる言葉があります。これは「シスジェンダー」に生まれたことによってたくさんの社会的な恩恵を受けられられるといった意味です。「シスジェンダー」ではない少数派の人たちは、トイレが男女で分かれていたり、見た目だけで男性か女性かを人に判断されるなどの「当たり前ではない」価値観の中で生きていく必要があります。
シスジェンダーの由来
「シスジェンダー」の由来は、英語の「Cisgender」からです。ラテン語で性別と体が違うトランス(trans)の対義語であるシス(cis)から名前がついています。
シスジェンダーの文章・例文
例文1.私はシスジェンダーであり、体と心が同じ男性である。
例文2.シスジェンダーは世の中の大多数が当てはまり、当たり前だと思われているがこれも一つの性自認である。
例文3.シスジェンダーを中心に今の社会構造ができているが、近年はLGBTQの活動によってマイノリティにも当たり前の生活ができるような社会に変化している。
例文4.シスジェンダーではないトランスジェンダーの人たちにとって現在の社会は生きづらいと考える人もいる。
例文5.シスジェンダーはあくまでも性自認であり、性的趣向は人それぞれで異なるので決めつけるのはあまりいいとは言えない。
「シスジェンダー」を使った例文です。
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シスジェンダーを使った会話例
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このネイル見てかわいいでしょ。
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すっごく似合ってるね。〇〇はかわいいものを見つけてくるのが上手だよね。
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私は自分のことを女性だと思って生きてるから普通のことじゃない?
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私はシスジェンダーだけど、かわいいよりはかっこいいものの方が好きかな。
数年後の世界のクラス内での会話です。
シスジェンダーの類義語
「シスジェンダー」の類義語には、「性自認の一致」が挙げられます。
シスジェンダーの対義語
「シスジェンダー」の対義語には、「トランスジェンダー」「FtM」「MtF」などの言葉が挙げられます。
シスジェンダーのまとめ
今回は性自認の一つである「シスジェンダー」の紹介でした。世の中の大多数である「シスジェンダー」に生まれたことによりたくさんの社会的な恩恵を受けることができています。そんな「シスジェンダー」の人たちこそ、性的マイノリティの人たちに寄り添って、その人たちが少しでも生きやすいと思える社会を作っていくことが大切です。まずは自分の性自認について考えて、また親友にも性自認について聞いてみてはいかがでしょうか。