「シャドーバンキング」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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シャドーバンキング(Shadow Banking System)

「シャドーバンキング」とは「証券会社やヘッジファンドや消費者金融など一般的な銀行以外の全ての金融機関に対する呼び名であり総称」です。都市銀行や地方銀行を”光”や”表”とするなら、”影”であり”裏”の銀行が証券会社や消費者金融などのその他の金融機関でこれを「シャドーバンキング」とします。言葉の印象として「シャドーバンキング」は少しネガティブなイメージが持たれがちですが、ある種の相反する関係なのでどちらかが欠けても成り立たないので「シャドーバンキング」も重要な役目を担っています。しかし、近年は問題点も多く浮上しそれが金融危機を招く恐れがあると危惧されているのも事実です。では、そんな点も踏まえて詳しく解説をさせて頂きます。

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シャドーバンキングの意味とは

「シャドーバンキング」の意味は以下の通りとなります。
(1)直訳すると「影の銀行」で、通常の銀行以外の投資銀行(証券会社)やヘッジファンドに対する呼び名や総称で、国の金融当局から規制されずに高リスクの金融商品を投資したり、銀行融資が受けられない相手にも高金利で貸し付けて利益を捻出する。
(2)日本に限ると貸出のみを行う金融機関である消費者金融やビジネスローン会社などの「ノンバンク」も「シャドーバンキング」と同義扱いになる。
(3)特に米中では行き過ぎた投資や資金運用方法が懸念される証券会社やヘッジファンドの事。
「シャドーバンキング」は日本では直訳した「影の銀行」という呼び名で知られ、英語では正式には「Shadow Banking System」、又は「Shadow Banking」となります。「シャドーバンキング」を簡単に言うなら、一般的な銀行以外の金融機関が全て含まれるので、サラ金やクレジット会社などの消費者金融から信販会社、ローン会社、そして生保会社や証券会社など全てとなります。よって、特に日本では「シャドーバンキング」は「ノンバンク」と同義扱いとなります。一方で、証券会社に務めていたり、金融商品や株取引などをしている個人投資家、或いは海外的な扱いだと「シャドーバンキング」とは消費者金融などよりも、証券会社やヘッジファンドという認識が強く積極的に高リスクの金融商品を売買する専門業者となります。例えば、日本国内のFX業者で個人投資家が取引をすると、預けた証拠金に対して最大25倍のレバレッジ取引となりますが、これが海外FX業者だと最大1000倍程度の取引が可能となり、リターンが大きい分でリスクも当然増えてしまいます。これが証券会社などの「シャドーバンキング」の問題点ですが、各国の金融機関が規制を出来ないので、この様な法外な取引がまかり通っています。投資だけでなく、低所得層などに高金利の貸し付けは海外でも問題で、これも「シャドーバンキング」の弊害です。よって、ハイリスク・ハイリターンな金融商品と高金利の(半ば違法な)貸し付けが「シャドーバンキング」の実態です。近年は中国の「シャドーバンキング」が世界から警戒され、経済の拡大路線に伴って一般の銀行やその他の金融機関(シャドーバンキング)が勢いよく増加し、そこには高金利や(怪しい)金融商品もセットになっています。経済成長には限界があるので、高金利の支払いが滞るようになると、アメリカで発生したサブプライムローンやリーマンショックと同じ事態に陥る危険性があるのです。中国経済がダメージを被ると、世界経済にも波及するので、「シャドーバンキング」の動向には注目を集めているのです。

シャドーバンキングの由来

「シャドーバンキング」は、1971年に米カリフォルニア州に設立された資産運用会社「パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー」(略称はピムコ(PIMCO))の取締役・ポール・マッカレーが命名したのが始まりです。

シャドーバンキングの文章・例文

例文1.シャドーバンキングが世界経済に与える影響力は尋常ではない。
例文2.シャドーバンキングは問題視されるが、一方でクレジットカードやキャッシングがない生活も最早不可能なので、それぞれ気を付けながら利用するしかない。
例文3.シャドーバンキングというとオシャレな感じもするが、要するにプロミスやアコムなど消費者金融の事でもある。
例文4.シャドーバンキングのクレジット払いでは、リボ払いやスキップ払いは金利が上がる可能性が高いので利用するなら注意が必要だ。
例文5.シャドーバンキングはクレジット利用など借金をしているイメージだが、日本からでも海外業者を使ったFXやCFDなどハイレバ取引はリスクが高い金融商品で、シャドーバンキングに肩入れしている事になる。

「シャドーバンキング」の注意喚起的な例文となります。

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シャドーバンキングの会話例

  • 今月もお金がない。金欠だー。あのー、お願いがあるんだけど…。

  • ダメよ。絶対に無理。だって、先々月もまだ返してもらってないんだよ。

  • まだ、何も言ってないんだけど…。分かったよ。それなら、俺にシャドーバンキングで借りて高い金利で苦しめって思っているんだね。そんなに酷い性格だとは…。俺達夫婦じゃん。困っている時は助け合うんだよ。

  • 夫婦でも財布の中身は他人よ。お願いだから、シャドーバンキングや消費者金融を利用してね。

金欠に苦しむ夫と理解しながらもお金は貸さないとする妻の会話やり取りです。

シャドーバンキングの類義語

「シャドーバンキング」の類義語には、「ノンバンク」「投資銀行」「ヘッジファンド」「消費者金融」などの言葉が挙げられます。

シャドーバンキングまとめ

「シャドーバンキング」とは、ハイリスクの金融商品や高金利の貸し出しを行う通常の銀行以外の金融機関の総称であり呼び名です。従って、日本では「ノンバンク」扱いとなり証券会社やクレジット会社や消費者ローン等々、海外なら特にヘッジファンドや証券会社や日本同様に一般の銀行銀行以外の金融機関の事です。メリットは本当に困っている人に銀行より手軽に貸し出せ、また金融商品が豊富でリターンも大きいので景気が良い時などは恩恵を授かりやすくなりますが、デメリットは高金利でありハイリスクとなるので利用する際には細心の注意が必要ですし、何よりも世界的な金融危機に発展する恐れがあるので各国は警戒感を持っています。

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