「シャバい」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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シャバい(しゃばい)

「シャバい」とは「1980年代から90年代に流行ったヤンキー文化の専門用語で、ダサイや根性無し、或いは気弱や貧弱などの事」です。言い方や状況に応じて如何様にも意味を持つある種独特な言葉なので、どれか一つがビシッと当て嵌まる訳ではありません。それでも、相手が普通の生徒なら真面目そうや弱そうといった見下す表現として「シャバい」、さらに不良同士ならケンカ前や威嚇する時に使って同じく見下す表現となります。今ではかつての不良もいい大人なので使う事はありませんが、昔を懐かしんで敢えて使ってみるのも面白いかも知れません。それでは解説に入らせて頂きます。

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シャバいの意味とは

「シャバい」の意味は以下の通りとなります。
(1)ダサイ、ひ弱、根性無し、覇気がない、(ケンカが)弱そう等々の意味を持つ低俗な表現。
(2)1980年代後半から90年代にかけて流行したヤンキー用語で、冴えないやダサい等の意味。
(3)ヤンキー用語として、喧嘩の威勢を言い放つ際から友人との日常会話でも使われた言葉。
”シャバ”は一説によると「仏教用語で苦しみが多いこの世」「刑務所用語で外の一般社会や世界を指す」の「娑婆」で、そこに”い”を付けて誕生したのが「シャバい」です。一応は「シャバの世界ではない不良の世界」から「普通の世界(生活)ではない存在」として、ヤンキーである自分を持ちあげる言葉とされ、それ以外は「シャバにいる」で「普通の奴ら」といったニュアンスとされていますが、正確な意味は決まってなく、その状況に応じて臨機応変に使えるのが強みです。よって、上記以外にも、情けない・センス悪い・田舎っぽいなど何でも「シャバい」となり、要するに言ったもん勝ちで特別な深い意味はなく、バカやアホなど見下す言葉のヤンキー版と理解できます。当時積極的に使っていたのはヤンキー文化にどっぷりと浸かっていた地方の中高生など若い世代で、大人が使う事はまずありませんでした。ですから、かつては田舎ほどヤンキーが多く流行ったのですが、彼らの価値観からすると渋谷や原宿などオシャレな街や人気のファッションこそ「シャバい」となり、リーゼントや長すぎたり短すぎる学生服や車高を下げた車は最高のステータスとなるのです。現在で言うなら、ダサイ・見っとも無い・情けない等が類似となりますが、さらに性質が悪くなると「シャバい」の発音が低音を効かせたり、「シャバいのう」「シャバすぎる」など独特の言い方となります。幅広い意味があるので使われ方も様々で、ケンカをする際に相手に因縁を吹っ掛けたり、友人との冗談や日常会話、他にも自らを卑下する際などにも用いられます。

シャバいの由来

「シャバい」の由来は一説によると、1983年に連載開始された不良漫画「ビー・バップ・ハイスクール」の作中で使われたのが切っ掛けと言われています。その後、1985年に映画化され大ヒットした事から全国規模で広まり流行しました。

シャバいの文章・例文

例文1.シャバいはヤンキーが好んで使った言葉だが、当時は地方でも人が多く子供も沢山いたという背景があり、そこに道徳観はガバガバで悪さはし放題という条件が重なったのが結果的に流行した要因だ。
例文2.現在はシャバいと言えば、シャブ美味いやシャブヤバイと誤解をされるだろう。
例文3.不良に憧れる友人は何かとシャバいを連呼するので、クラスから仲間外れにされ、今では休み時間になると一人で席に座りシャバいを連呼しながら黙々と勉強をしている真面目な不良になった。
例文4.友人の父親はビーバップ世代なので世間から「シャバい」と舐められるのが許せない被害妄想に取りつかれているのか、家に遊びに行くと趣味の悪いヤンキーセダンや紫ジャージや作業着を拝められ大変貴重だ。
例文5.シャバいやヤンキーは確かにダサイが、アイドルや声優やK-POP好きも実は大して変わらず、そしてSNSに夢中であったりユーチューバや人の揚げ足取りの学歴マウントなども全員ク○で、白人や黒人から見たら最底辺の差別対象が仲間内でキャッキャやっているだけだ。
ヤンキー用語の「シャバい」を多面的に見た例文です。

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シャバいの会話例

  • また腰が痛くなった。腰痛が再発だよー。

  • あー、もう…、あなたは本当にシャバいわね。気合で治しなよ。このシャバ像が。

  • 気合で治るなら、病院が必要ないだろ。全国に腰痛で苦しんでいる人が何万人いるか知っているのか? それを知ったら、そんな失礼な事は言えないぞ。

  • あーやだやだ。何でこんな理屈ばかりのシャバい男と結婚をしたのか…、ちょっと気分悪いからパチンコ行くから。後はよろしく!

腰痛で苦しむ真面目な夫と、ヤンキー気質が抜けない妻の会話内容です。

シャバいの類義語

「シャバい」の類義語には、「ハンパ(半端)」「ナンパ(難破)」などの言葉が挙げられます。

シャバいの対義語

「シャバい」の対義語には、「男気」「シブい」「クール」などの言葉が挙げられます。

シャバいまとめ

「シャバい」は1980年代頃からヤンキーを中心に流行した、ダサイ・根性無し・情けない等々の意味を持つ専門用語です。ケンカをする時に相手を威嚇する際に粋がって言ったり、或いは真面目な同級生を揶揄う際に使うなど様々な場面で用いられます。所謂不良用語では最も有名であり、世間に浸透している言葉と言っても差支えがありません。

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