シュリンク(shrink)
クライアントと打ち合わせをおこなっているとき、聞きなれないカタカナ語を耳にして「この言葉の意味はいったい何だろう?」と困ってしまった事はありませんか。キャリアが上に上がれば上がるほど羞恥心が邪魔をして、今さら言葉の意味を尋ねにくいものです。今回深掘りしていくのがシュリンクというビジネスワード。詳しい意味について、正しく理解を深めていきましょう。
シュリンクの意味とは
シュリンクは英語で【shrink】と書きます。英語のシュリンプには、減少する・縮小するという意味があります。日本ではシュリンクと書くと、マーケットが縮小する・ユーザーの購買意欲がそがれる…といった経済が縮小する意味を示しています。市場自体が小さくなっている業界のことを斜陽産業といいますが、最近はこれに代わりシュリンク産業と呼ぶこともあります。
シュリンクの由来
シュリンクの語源は、写真の現像からきています。特殊な写真のフィルムに温かい熱を加えることによって、写真のフレーム自体がひと回り小さくなることがあります。この写真用語をビジネスの世界に置き換えたのが、今どきカタカナ語のシュリンク。写真が小さくコンパクトになる姿をなぞらえて「マーケットが縮小」する意味に発展したのが、シュリンクの言葉の由来です。業界用語がビジネス語に発展した、とても面白い言葉です。
シュリンクの文章・例文
例文1.雑誌業界はかつてない、シュリンク産業である
例文2.景気の停滞により、経済がシュリンクしている
例文3.海外企業との熾烈な争いから、国内のモノ作りはシュリンクが進んでいる
例文4.業績の低迷やシュリンクを裂けるために、あらゆる手だてを打とう
例文5.かつての大企業も不祥事の発覚から、シュリンク化が加速している
シュリンクという言葉にはマーケットの縮小や購買意欲の減退など、マイナスの意味が含まれています。世界経済が安定しない今、シュリンクが加速しないためにも、各企業は具体的な打開策を打つことが求められています。
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シュリンクの会話例
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最近の電子書籍のあおりを受けて、雑誌などの売れ行きが良くないらしい。
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出版業界でのシュリンクが加速している昨今とはいえ、書籍編集部において看過できないわ。
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紙媒体の良いところもたくさんあると思うんですけどね。どうしてこんなに電子書籍が追いあげてきてしまったのか…
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電子書籍の勢いがこれから増していくわけだし、何か考えないと…
電子書籍のなどの勢いがます昨今、紙媒体の良さもまた改めて注目されています。電子書籍は電子書籍の、紙媒体は紙媒体の良さがそれぞれありますので、両方のメリットデメリットをとらえていきたいですね。
シュリンクの類義語
シュリンクの類義語として衰退・低下・リセッション・不況・恐慌などがあります。どちらも右肩上がり・好景気…と正反対の言葉として使われるマイナスの言葉で、業界や企業・ブランドが下降曲線を描いている、残念な状況をあらわしたワードです。
シュリンクまとめ
世界経済がアンバランスな状態で推移していると、おのずと傘下にある日本経済もシュリンクするものです。シュリンクにはマーケットが縮小しているという意味があります。もともとは映像業界の言葉として生まれた言葉ですが、フィルムが小さく焚かれるように、日本のマーケットが小さくなる一方であれば非常に困った問題が起こりかねないものです。社会のグローバル化により世界各国の企業と熾烈な争いが繰り広げるなか、日本の企業に求められているのが、日本ならではのオリジナリティです。ただ黙ってシュリンクを加速化させないためにも、今なにが出来るのかビジネスマン1人1人が立ち止まって考えることが大切なのかもしれません。