シュール(しゅーる)
シュールとは「現実に起きているのに、ありえない、現実的ではない光景や状況」や「摩訶不思議な事柄」「理屈では説明できないような状況・事柄」を意味します。ただ状況によってシュールの言葉の意味やニュアンスは変わってくるケースもあるので、この記事では「シュール」の語源にそって、意味や使い方を詳しく解説していきます。
シュールの意味
「現実に起きているのに、ありえない、現実的ではない光景や状況」をシュールと意味することが多いようです。もともとは、シュールレアリスムの略語であり、シュールレアリスムとは、フランスの詩人「アンドレ・ブルトンが提唱した思想活動で、芸術の分野では、スペイン人画家のサルバドール・ダリが有名です。
また日本のお笑いにおいてはシュールな芸人」「シュールな芸風」と言われる人がいますが、これは上記の意味とは少しニュアンスが異なります。シュールと言われる代表的な芸人で言えば、「おぎやはぎ」「バカリズム」「板尾創路」などが挙げられます。特徴としてはポーカーフェイスでボソッと一言で笑いを取り、独自の世界観を持っている人となります。。これは日本独自に使われる意味と言えるのかもしれません。また日本の漫画などでは「シュールな作品」などという言い方をしますが、その場合はキャラクター自身の不思議さや独自の設定からそう言われるケースが多いようです。シュールはある意味で広い意味を持つ言葉であり、日本での使われた方は掴みどころのない非常に曖昧なニュアンスを持つ言葉とも言えるます。
シュールの由来
「シュール」は、フランス語の「シュールレアリスム」の略語であり、「シュールレアリスム」の意味は「シュル(Sur)」=「超」+「レアリスム(Realism)」=「写実主義」、「現実主義」で、日本語に訳すと「超現実主義」になります。
シュールの文章・例文
例文1.あの芸人さんはシュールな笑いがとても面白い。
例文2.なんてシュールな光景なんだ。
例文3.昨日のアルバイトは、シュールなシチュエーションだった。
例文4.この映像作品は、シュールな作品だ。
例文5.シュールな状況だね。
いろいろなシチュエーションで使える言葉ですが、ニュアンスがそれぞれちがいますね。
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シュールの会話例
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この間、会社の同僚から「サトウさんってシュールな人ですね。」と言われたんだけど、これって褒めてるのかなあ・・?
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確かに、自分が言われたら誉め言葉ではないような気がするかも(笑)なんか独特な雰囲気あるのかな?って思っちゃうかもね。
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だよね、俺もそう思うんだけど(笑)あまり嬉しくないような気分になっちゃったよ。
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うんうん。ちょっと失礼だと受け取っちゃうかもね。
「シュールな人だ」というのは、一般的には誉め言葉ではないケースもあるようなので、注意が必要ですね。
シュールの類義語
シュールの類義語は「超現実的」や「不条理」などが挙げられます。
シュールのの対義語
シュールの対義語としては「平凡」「ありきたり」などが挙げられます。
シュールまとめ
「シュール」という言葉には、とても多くの連想させる言葉があります。例えば、「不可解な」、「ベールに包まれた」、「人知を超えた」、「超越的な」など、様々なニュアンスが含まれており、使い方によってはいろいろ楽しめる言葉でもあります。ただ、受け取り方によっては注意が必要な場合もあるので、なるべく肯定的な意味で使ったほうが無難かもしれませんね。