シリアス(serious)
「シリアス」には、ひと昔前に頻繁に使われた言葉という印象がありませんか? ブームや流行語とは言いませんが、かつては男女間の間でも何かと使われていました。真面目な男性に対して「シリアス」と使うからです。しかし、最近はあまり聞かれなくなっていますが、現在はどのような状況なのかも踏まえて、解説となります。
シリアスの意味とは
「シリアス」の意味は以下の通りとなります。
(1)深刻、真剣、真面目、極めて真面目、本格的など。
(2)事態が深刻。事件などが起こり重大で深刻な状況。
ひと昔前は真剣や真面目な人に対して「シリアス」が使われていましたが、最近の傾向としてはそれよりも事件やテロなどが発生すると、その深刻さを物語る時に「シリアス」が使われます。特に海外ドラマや洋画などでは、この様な意味で「シリアス」が好んで使われています。もちろん、今でも真面目や真剣な人に対しても「シリアス」は使われますが、それが外国人的な表現であり日本人がかつての様に使うのは僅かとなっています。英語「serious」には、冗談ではない・重い・など上記の意味以外も込められ、さらに表情や態度などその状況に応じてニュアンスも変化します。よって、「シリアス」も今後は多少意味合いが変わって使われていくかも知れません。
シリアスの由来
「シリアス」は、ラテン語の墓・墓地・重い雰囲気を意味する言葉「sepulcrum」が元々の由来とされています。
シリアスの文章・例文
例文1.学生時代野球部だった頃は坊主で日焼けしていたのでガキ大将的だったが、高校三年になり学業専念の為に髪を伸ばし始めると、周囲からシリアスになったと評価が逆転した
例文2.シリアスな演技ができる俳優よりも、コメディが上手い方が本物だと思う。
例文3.シリアスな表情をしている友人を笑わせるのが得意だ。
例文4.官房長官がシリアスな表情で平然と嘘を吐くのに、国民は慣れている。
例文5.お調子者がシリアスな雰囲気を出すと、女性からモテるそうだが、俺と友人は何をしてもまったくモテない。
「シリアス」を真剣、真面目などと捉えた文章例です。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
シリアスの会話例
-
今日はいつもよりも、何か気合が入っていませんか?
-
大事なプレゼンが控えているからね。それは気合も入るわよ。
-
あーそうか、今日でしたね。でも、ちょっと表情がシリアス過ぎませんか? もう少しリラックスした方がいいですよ。
-
そうね、ありがとう。肩に力が入り過ぎているね。シリアス過ぎると皆が引いてしまうから、少しは和らげないとね。
プレゼンを控えて表情が「シリアス」すぎる女性に、リラックスをするよう促す会話です。
シリアスの類義語
「シリアス」の類義語には、「悲壮」「堅苦しい」「生真面目」などの言葉が挙げられます。
シリアスまとめ
「シリアス」とは、通常は真面目や真剣などの意味がありますが、テロや重大事件が起こった時に使うと、深刻な状況や重大な危機という意味でも使用されます。最近は海外ドラマなどの影響もあり、後者で使用される頻度が高いと個人的には思っています。かつては、男女間の恋愛でも「シリアス」が良くも悪くも使われていましたが、今ではこの様な場合では使われなくなっています。