シンメトリー(Symmetry)
「シンメトリー」とは「左右や上下のバランスが取れている状態『左右対称』や『左右均整』」です。左右や上下のバランスが絶妙に取れていると人は安心したり美しいと感じるので、自然と「シンメトリー」にする傾向があります。例えば、部屋の中でテレビやスピーカーを配置する時や髪型のセットでも左右を同じようなバランスにしようと気にするのです。そんなある種生まれ持った美的感覚でもあるのが「シンメトリー」です。
シンメトリーの意味とは
「シンメトリー」の意味は以下の通りとなります。
(1)英語表記「symmetry」の直訳「対称」「釣り合い」「調和」から、左右・上下が同じ形な状態や各部分の釣り合いが取れている事。
(2)自然界や人工物で見られる美的要素で、中心軸を境にして左右や上下の配置が相称関係にある事。
(3)「左右対称」や「左右均整」も同義。
「シンメトリー」は英語表記「symmetry」で直訳は「対称」「釣り合い」「調和」など、そこから「左右対称」や「左右均整」な状態です。これは自然界や人工的なものなどに割と多くある状態で、左右や上下の形が同じだと人からするとバランスが取れていて見た目が美しいと感じるのです。また複雑な物ほど「シンメトリー」になるとその奇跡的なバランスに感動をして、より一層美しいと思えるのです。「シンメトリー」の種類には中心軸を中心に回転しても変わらない「回転対称」、中心軸を境に左右が同じ「反転対称」、中心軸を中心に螺旋状になる「螺旋対称」となります。また具体的には人間・昆虫・動物の体、植物、雪の結晶、建物ではギリシャ神殿・ローマ神殿・エルサレム王宮・ミラノ大聖堂・ホワイトハウス・国会議事堂などの形が「シンメトリー」です。ちなみに髪型も「シンメトリー」となる事が多いですが、敢えて片側だけを長くや短くするのを「アシンメトリー」としてその人の個性を発揮するのに有効的です。
シンメトリーの由来
「シンメトリー」は古代ギリシャ時代が発祥で、この時代から彫刻や建造物に美的感覚から「シンメトリー」でつくられ始めて広まったとされています。言葉としては古代ギリシャ語で「同じ尺度」という意味の「シュンメトリア」(symmetria)が由来です。
シンメトリーの文章・例文
例文1.片足を骨折して松葉づえで歩いていた時は自らシンメトリーを崩し、そして完治した時は再びシンメトリーを手に入れ快適に歩けるようになった。
例文2.多くの美術品や芸術品はシンメトリーが用いられ、寸分狂わぬ左右対称のバランス感覚に引き込まれる。
例文3.2000年代の暗黒時代は何の才能もない芸人や歌手がこぞってアシンメトリーな髪型を披露し、そんな姿に憧れる自分の意思がない大衆が真似をして一大ブームになった。
例文4.人間の体はシンメトリーだが、何年も生きているとバランスが崩れていき最終的には息が絶える頃には完全なバランスなどどうでもよくなる。
例文5.ミニマリストや高学歴な層はシンメトリーを気にした何もない殺風景な部屋に住み、貧しい庶民は劣っていると見下す思想が抜けないが、そんな考えに固執し同じ国で生きている自分たちも世界からすれば同類だと気付かず愉悦に浸る。
「シンメトリー」を使った例文となります。
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シンメトリーの会話例
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こうして見ると世の中は美しいシンメトリーで溢れているね。
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例えば?
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街を走る車やビルや道路などもそうじゃない?
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日本全国同じようなビルやチェーン店だらけだから、シンメトリー云々の前にどこも全部同じ風景で美しくもなんともないけどね。
街の景色を「シンメトリー」と喜ぶ男性と、全国どこも同じ景色と皮肉る女性の会話です。
シンメトリーの類義語
「シンメトリー」の類義語には「バランス」「対称」「均整」「均衡」「規則性」「統制」などの言葉が挙げられます。
シンメトリーの対義語
「シンメトリー」の対義語には「アシンメトリー」「アシメトリー」「アンバランス」「インバランス」「非対称」「不調和」「不均等」「混沌」などの言葉が挙げられます。
シンメトリーまとめ
以上が左右や上下の調和が取れている状態「シンメトリー」についての解説でした。所謂、左右対称が「シンメトリー」で芸術品からビルなどの建物など至る所に存在し、我々人間の体や動物に植物も「シンメトリー」となっています。このバランスが取れていると安心感や安定感が得られ、また美しい状態と自然に感じられます。一方では「シンメトリー」を敢えて崩す「アシンメトリー」も個性を発揮したり、別の視点からすると美しいバランスを取っているともなります。