ジェンダーレス(genderless)
男女差別、性差別をなくす動きが年々加速しています。これが世界各国の特に欧米や日本など先進国の共通のテーマとなっています。その流れから、「男女の性区別」(ジェンダー)を曖昧にする概念が叫ばれる様になっています。それはファッション、体型、結婚などこれまでの常識を覆す事ですが、中でもファッションに関しては若い世代を中心に支持を得るようになっています。今回は新しい世代にとって、常識となりつつある「ジェンダーレス」=「男女の性別の取り除き(の動き)」について詳しく調べてみました。
ジェンダーレスの意味とは
「ジェンダーレス」の英語表記は「genderless」で、ジェンダーには”男女の性区分”という意味があります。よって、男女の性区分を無くす近年の一連の流れが「ジェンダーレス」となります。これまでは男女の見た目や体型の違いから判断をしていましたが、それを無くし社会や文化的な観点からも、男女の分別をできるだけしない流れが加速しています。
男女共働き、男女雇用機会均等法、男女平等なども大きな枠組みでは「ジェンダーレス」の考えに近いものがありますが、最近の若い男女の間ではファッションが明確に「ジェンダーレス」を表しています。男性でも女性のようなスカートを穿いたり、化粧などをする人を「ジェンダー男子」と呼び、逆に女性でも男性のようなファッションをする「ジェンダー女子」も存在します。これらの根底には、自分自身を大事にして自由に好きなように生きるという、社会の常識に囚われない考えがあります。
ジェンダーレスの由来
最近「ジェンダーレス」が注目されるようになったのは、間違いなくファッション雑誌や芸能人、それにSNSなどで「ジェンダーレス」であることを一般人がアピールしているのが要因です。中でも個性的なファッションなどが、若い男女にオシャレに見えて、それが話題になり現在に至ります。元々、中性的な男性(や女性)は昔から存在し、それこそ1960年代などは欧米の人気アーティストなどはその傾向が強く、男性なのに長髪で女性のようなファッションを好んでいました。しかし、時代の流れで陰りになり、近年は再び脚光を浴びるようになっています。
言葉としての「ジェンダーレス」が注目されるようになったのは近年ですが、当初は2000年代に入り女性の髪形の一つとして「ジェンダーレスショート」というのが流行り、それが切っ掛けとされています。それから、”ジェンダー”という言葉が世に広がり、現在のファッションと結びつき、次第に個人の生き方にまで意味を持たせる言葉になりました。
ジェンダーレスの文章・例文
例文1.ジェンダーレスファッションは誰にも干渉されない自由がある。
例文2.ジェンダーレスで女性っぽく見えるが、ゲイではなくノーマルだ!
例文3.女性の方がジェンダーレスに好意的である。
例文4.地方など田舎ではジェンダーレスがまだ理解されない!
例文5.友人が最近ジェンダーレスファッションに目覚めた!
「ジェンダーレス」を使った例文は、ファッション系か意味を説明するものが多くなってしまいます。日本がもっと自由で寛容な社会に成熟すれば、自然に使える言葉として定着をするでしょう。
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ジェンダーレスの会話例
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ほら、向こうに席に座っているあの人、恰好良くない?
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本当に恰好良いしオシャレだよね! あんなに綺麗だと、絶対に彼女いるよね?
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彼女いる? あの人女性じゃないの? 私には女性に見えるんだけど?
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え、そうなの? 私は男性に見えた! 多分、ジェンダーレスなんだね。どちらなのか分からないのも魅力だよねー!
店内で見かけた人がジェンダーレスっぽくて、その際の女性友人同士の会話内容です。
ジェンダーレスの類義語
「ジェンダーレス」の類義語には、「トランスジェンダー」「シスターボーイ」「LGBT」などの言葉が挙げられます。
ジェンダーレスまとめ
男らしく、女らしくなどこれまでの既成概念を覆し、個人それぞれが男女を意識せずに自由な生き方を提唱するのが「ジェンダーレス」です。実際には結婚、出産、仕事、慣習などいくつもの柵があるので、最も手っ取り早い自己表現や主張、自分らしく分かってもらう為にファッションでアピールする男女が多いのも事実です。しかし、昔なら男性が女性らしいファッションをすると周囲から浮いてしまったが、今はSNSがあるので共感してくれる人が多く、それが広がりや人気に拍車をかけています。