ジュリ化(じゅりか)
「ジュリ化」とは「シェイクスピアの”ロミオとジュリエット”から、恋愛に夢中な状態や元彼との復縁を迫るあまり姑息な方法を取る等の”痛い女”を見下すネットスラング」です。両想い同士が二人っきりで愛を語り合う分には構いませんが、一方的に愛を押し付け相手に迷惑がられるのはちょっとよろしくないですよね。そんな恋愛でも、特に復縁などを無理やり迫ったりする「ジュリ化」の解説となります。
ジュリ化の意味とは
「ジュリ化」の意味は以下の通りとなります。
(1)イングランドの劇作家・シェイクスピアの戯作「ロミオとジュリエット」の女主人公・ジュリエットから、恋愛至上主義とするあまり気に行った男性と交際する為には手段を選ばない女性を蔑むように使うネットスラング。
(2)シェイクスピアの戯作「ロミオとジュリエット」では作中に甘い言葉が飛び交う事から、別れた男性に対して甘い言葉を会話やメールに使い復縁を迫る事で、ネットスラングの中でも2ちゃんねるの不倫用語となる。
(3)「ジュリ」「ジュリメール」、男性版「ロミオ」「ロミオ化」なども同義。
「ジュリ化」はネットスラングなので厳密な定義はありませんが、恋愛というか片思いの相手に無理やりあの手この手を使い、自分のものにしようとする事です。特に別れた男性とよりを戻そうと強引な手法を使うのをネット界隈では「ジュリ化」や「ジュリ」と呼ばれています。ですから、要するに恋愛になると性格が悪くなる女を見下した呼び方となります。本来シェイクスピアの戯作「ロミオとジュリエット」は世界中から名作と認定される永遠の傑作ですが、あまりにも過剰な恋愛設定が故にドライな現代人からしたら少々恥ずかしくなり、最後まで観ていられなくなるのです。そんな心境から、男性に対して甘い言葉を無暗に使ったり元彼や元夫に復縁を迫ったり、或いは相手の気持ちを向ける為に姑息な手法を取る女を、”ジュリエット”に”変化”したとして「ジュリ化」と言います。”ジュリエット”になっても恋愛が成就すればまだいいですが、大抵は相手の男性に気持ち悪がられるので、当人が気付かない所で陰口のように呼ばれているのです。
ジュリ化の由来
「ジュリ化」の由来であるウィリアム・シェイクスピアの戯作「ロミオとジュリエット」は、1595年頃に出版された文学作品です。ネットスラングとしては2007年頃から「2ちゃんねる」で使われ始め、その後はまとめサイトが登場するなどネット世界では有名な言葉になっていきます。
ジュリ化の文章・例文
例文1.俺を溺愛する彼女は「別れたらジュリ化する」と宣言しているので、本名も住所も教えないで誤魔化してきた危機管理能力の高さを自画自賛したい。
例文2.ジュリ化を蔑む男も女も、心の奥底にはロミオとジュリエットが眠っていて大恋愛や略奪をしたくて堪らないのだからおかしなものだ。
例文3.職場のお気に入り女性に声をかけようと思ったが、同僚がジュリ化だから止めとけと言ったので鵜呑みにしたら、そいつに取られてから騙されていたと気が付いた。
例文4.少子化が続く日本の場合は逆にジュリ化な女性が増えた方が良いのではないのか。
例文5.ネットの掲示板には嘘か本当か、ジュリ化の女と修羅場になった内容が事細かに書かれている。
「ジュリ化」についての例文となります。
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ジュリ化の会話例
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今日も○○さん休みなんだって。いい加減こんなに休むとマズいでしょう?
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課長もカンカンよ。でも、あれだけ結婚目前をアピールして、フラれたみたいだから精神的なダメージが大きいんじゃない。
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でもショックなのは分かるけど、仕事は来ないとダメだよ。でも、もしかしたら、ジュリ化して元彼に復縁を迫っているかもよ。
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そんなメンタルがあったら会社に来ているって。ジュリ化どころか布団から起き上がれないんじゃない。
職場にて同僚男女が会社を休んでいる女性について噂話をしています。
ジュリ化の類義語
「ジュリ化」の類義語には、「ロミオ化」「ジュリメール」などの言葉が挙げられます。
ジュリ化まとめ
「ジュリ化」はシェイクスピアの戯作「ロミオとジュリエット」から、恋愛感情に熱を入れるあまり周囲が見えない女性を見下す表現で、別れた元彼に復縁を迫り甘い言葉を吐いたりする事です。その元彼が迷惑なのを気付かないので、”ジュリエット”に喩えられ「ジュリ化」となります。