「ジリ貧」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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ジリ貧(じりひん)

「ジリ貧」は、世代によって捉え方が違うのではないでしょうか? 中高年世代なら昔からの貧しさを象徴する言葉ですが、最近の若い世代ならそれこそネットスラングの一つと勘違いをしていませんか? ですから、ネット世界でしか見た事がないかも知れませんが、昔の映画や小説などでは使われる事が多かったですし、現在でも投資用語として株やFXなどの相場の世界では時々使われています。そんな「ジリ貧」の解説となります。

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ジリ貧の意味とは

「ジリ貧」の意味は以下の通りとなります。
 (1)少しずつ、段々と貧しくなる状況。次第に貧乏になっていく。
 (2)だんだん悪い流れ、状態になっていく。(金銭面以外の)状況が悪くなる。
 (3)投資用語で、株価や為替レートの値が少しずつ下がっていく事。また、保有しているポジションの資産価値が減少していく事。

一般的には、少しずつや段々という言葉を”ジリジリ”に言い換え、それを”貧乏”の”貧”と合わせたのが「ジリ貧」で、意味は上記の通りです。投資用語の場合も同じ様に、だんだんと株価や為替レートが下がっていく状態が「ジリ貧」です。ですから、ネットスラングでもなければ過去の流行語や地方特有の言葉でもありません。かつては、アフリカなど貧しい国々に対してや実際に生活が苦しい人々がそんな状況を卑下するように使う言葉でしたが、最近の日本は経済状況が悪くそれを象徴する言葉として「ジリ貧」が使われているのが現実です。

ジリ貧の由来

「ジリ貧」の由来は、第一次世界大戦後の1918年頃における日本は国も財政難で苦しく、特に企業は業績悪化が深刻な問題となっていた。そんな先行きが見えない状況を皮肉も込めて、
「ジリジリと貧しくなる」を略して「ジリ貧」が誕生したとされています。かつては、国や経済の重鎮も使っていたようですが、現在は庶民が使う言葉として定着しているのは、この様な苦い背景が関係あるのかも知れません。

ジリ貧の文章・例文

例文1.我が家の家計は、給料日の一週間前頃からジリ貧状態に突入する。
例文2.保有している大手企業の銘柄が、先月から円高影響なのかジリ貧が続いている。
例文3.最近の日経平均は、ダウ相場の軟調や世界経済の不透明さが嫌気されジリ貧が続き、午前中は上がっても結局は終値で安くなる。
例文4.ジリ貧の要因は少子高齢化と財政難や莫大な国債で、これらは根本的な解決は無理である。、
例文5.将来ジリ貧にならないように、今から貯金ばかりの生活をしている。

「ジリ貧」は嬉しい言葉ではないので、どうしても悪い状況の例文となります。

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ジリ貧の会話例

  • どうしよう、まだ給料まで半月ぐらいあるよー、お金がない。

  • 逆に聞くけど、一体何にお金を使ったの?

  • 無駄遣いはしていないよ。先月や先々月のクレジット払いをしていると次第に銀行口座が空になるという…、恥ずかしいですね。

  • それじゃあ、今月だけでなく来月も再来月もジリ貧生活が続くんじゃないのー。無駄な買い物はしちゃだめだよ。

クレジット払いで「ジリ貧」な生活が続く男性の嘆きの様な会話です。

ジリ貧の類義語

「ジリ貧」の類義語には、「ドカ貧」「困窮」などの言葉が挙げられます。

ジリ貧まとめ

「ジリ貧」は、だんだん貧しくなるという意味ですが、金銭的な面だけでなく状況や立場が悪くなる時や株や為替などの投資の世界でも使われる言葉です。似た意味の言葉には「ドカ貧」があり、こちらは”急に(ドカッと)貧乏になる”となります。

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